第34話
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えば250年前の獅子戦役や200年前の吸血鬼事件…………A班の皆さんがかつて帝都の地下で戦った骨の竜の大元である暗黒竜の事件である800年前の事件も教会と魔女は協力して解決したそうです。」
「といっても全部そこのロゼがしゃしゃり出ただけだけど。」
「え――――――」
「そ、その全てに貴女が関わっていたんですか…………!?」
エマとトマス、セリーヌの説明を聞いた仲間達がそれぞれ血相を変えている中アリサは呆けた声を出し、トワは驚きの表情で訊ねた。
「先程彼女自身も軽く説明しましたが、伝承によるとドライケルス陣営には聖女の他に”善き魔女”がいたそうです。そして『赤い月のロゼ』においては教会に所属するシスターにして、吸血鬼の真祖として描かれていた…………」
トマスが説明するとその証拠を見せるかのようにローゼリアは不敵な笑みを浮かべて自身の口に生えている牙をアリサ達に見せた。
「――――――全て”彼女”ですよ。まあ、見た目は少々違いますが。」
「……………………」
「ロ、ローゼリアさんって一体何歳なんですか!?」
トマスが説明を終えるとマキアスは驚きのあまり口をパクパクさせ、エリオットは信じられない表情で訊ねた。
「およそ800歳といった所じゃ。――――――まあ、妾だけが特別で他の魔女たちは普通の人間じゃ。”焔の至宝”を受け継いだ一派の末裔であるという以外には。」
「”焔”の至宝だと…………!?」
「リベル=アークや、クロスベルに現れたという”碧の大樹”の元となった”幻の至宝”と同じ、かつて女神が授けたという、七つの至宝(セプト=テリオン)か。」
「どうやらここからが本題みたいですね。」
ローゼリアの説明を聞いたミュラーは驚き、オリヴァルト皇子は静かな表情で呟き、サラは真剣な表情でローゼリアを見つめた。
「…………本来なら、今からする話をヌシ達にも話すのはもっと後の予定だった上ヌシ達だけでなく現代の”灰”の”起動者”にも説明しておきたかったのじゃがな…………」
「あ……………………」
「おばあちゃん…………その…………リィンさんの事なんだけど…………」
疲れた表情で溜息を吐いたローゼリアの言葉を聞いたアリサは呆けた声を出した後辛そうな表情をし、エマは辛そうな表情でローゼリアを見つめ
「現代の”灰”の”起動者”の状況もそこの星杯騎士団の副長からも聞かされておるから、灰の小僧がヌシ達から離れて異世界の大国の軍に所属している件も既に知っておる。」
「…………リィン君達の事については、何の御力にもなれず、本当に申し訳ございませんでした。元々七耀教会もメンフィル帝国政府の動きに詳しい伝手がない上、メンフィル帝国自身も七耀教会とは距離を置いた関係を保ち続けていた為、リィン君達の件について完全に後手
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