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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第34話
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「うむ、確かに暗黒竜は強大な幻獣じゃが、当時の魔女と地精の双方で太刀打ちできぬほどとは思えぬ。その暗黒竜を産み出したのが他ならぬ消えた聖獣で、それが今でも何処かに生き延びているとしたら――――――…………そしてそれが潜んでいるのが消えた”始まりの地”だとしたら?」
「さっきの予言の、全ての条件が整いつつあるってことだよね…………?」
「…………冗談じゃないわ。」
ローゼリアの推測を聞いたトワは不安そうな表情をし、サラは厳しい表情を浮かべた。

「――――――ちなみに聖獣を貫くという”終末の剣”ですが…………同じ史書の一節によれば”根源たる虚無の剣”という別の呼ばれ方もしています。恐らく黒の工房によって造られた特別製の武具なのでしょうが…………」
「い、一体どういう…………?」
「少なくとも団長たちが使うような特殊武装じゃなさそうだけど…………」
「だったら騎神にも使われているゼムリアストーン製の武具…………?」
「確かにそれが一番ありえそうだね…………まてよ、”根源たる虚無の剣”…………――――――!まさか。」
トマスの推測を聞いたアリサは不安そうな表情をし、フィーは真剣な表情で呟き、マキアスの推測を聞いたアンゼリカは頷いて考え込んだ後ある事に気づき表情を厳しくした。

「アンちゃんは何か気づいたの…………?」
「ああ…………根源たる虚無――――――”Originator Zero”…………――――すなわち”Oz"じゃないのかい?」
「な――――――」
「”黒の工房”がミリアムやあのアルティナって娘に付けていた形式番号…………!」
トワの質問に答えたアンゼリカの推測を聞いた仲間達が血相を変えている中ユーシスは絶句し、アリサは不安そうな表情で呟いた。

「フフ…………幾ら婆様と”匣使い”による説明があったとはいえ、現時点の貴方達まで”そこに辿り着く”とは、これも想定外ね。」
するとその時アリサ達にとって聞き覚えのある女性の声が辺りに響いた――――――


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