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夢幻水滸伝
第百三話 大国の狙いその四
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「日本では」
「そうですか」
「はい、朝のトレーニングの後で」
「二日酔いでもですか」
「幾ら頭が痛くともっす」
 例えそうであってもというのだ。
「準備体操をして汗をかけばっす」
「それでお酒も抜けますか」
「ある程度っすが。そこでっす」
「お風呂にもですね」
「入れば」
 ヘミングウェーやルイーザの様にというのだ。
「もう完璧っす」
「そうなのですね」
「トレーニングは絶対っす」
 セリューはそれを欠かしていないのだ、どんな日でも。
「健全なトレーニングが健全な精神を育てますから」
「それで、ですか」
「毎日トレーニングをしているっす」
「起きた時もですね」
「勿論っすよ」
 セリューは鼠の顔を笑顔にさせてヘミングウェーに話した。
「そうしているっす」
「そうですか」
「そしてお風呂で完全復活っすよ」
「身体を清めることはいいことです」
 ヴォネガットは鍋の中から茸を箸で碗に入れつつ話した、茸は椎茸にシメジ、エリンギ、舞茸と色々ある。
「ましてやお酒が残っていますと」
「二日酔いは辛いからな」
 トウェインもよく知っているのでヴォネガットに即座に応えた。
「動くのも辛いからな
「ですからお酒を抜く意味でもです」
「お風呂はええねんな」
「はい、特に二日酔いにいいのは」
 それはというと。
「サウナです」
「そこで思いきり汗かくんやな」
「そして水風呂で身体を冷やす」
「それも相当に効くしな」
「そのうえでまたサウナに入ることを繰り返しますと」
「確実に酒は抜けてるな」
「完全に、二日酔いは幾ら辛くてもです」
 激しい頭痛と酷い倦怠感に悩まされつつもだ。
「お酒が抜けるとです」
「復活出来るからな」
「そこは風邪とは違います」
「風邪だと」
 ミッチェルも言ってきた、猪肉を食べつつ。
「それで復活は出来ないですからね」
「そうなのよね」
 ミニーは今はその酒を飲んでいる、ミニーの飲みっぷりもかなりいい。
「病気はそうはいかへんわ」
「まあ一番ええのは飲まんことやが」
 メルヴィルは笑いながら話した。
「そうはいかんしな」
「お酒なくして何の人生かってね」
 オニールも陽気な顔で飲んでいる、そのうえでの言葉だ。
「そう言うしね」
「この日本酒にしてもな」
「はい、飲んでこそ」
 まさにとだ、オニールはメルヴィルに応えた。
「楽しみですしね」
「飲まんとな」
「人生の楽しみがどれだけ減るか」
「まあ飲めん人は仕方ない」
 所謂下戸の人はというのだ。
「そうした人はな」
「ですがそれでも」
「飲めるとな」
 そうした人はというのだ。
「やっぱりな」
「飲んでこそ」
「楽しみやな」
「人生の」
「どんなお酒でも飲めば幸
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