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ある晴れた日に
646部分:悪魔その七
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悪魔その七

「それでも必要な時にはね」
「食べればいいのね」
「そういうことだよ。それじゃあお掃除はこれで終わったよ」
 丁度ここで、であった。小屋の中の掃除は終わった。奇麗にである。
 箒を置いてだ。また言うのであった。
「それじゃあ帰ろうか」
「うん、こっちも餌をやり終わったし」
 明日夢の方もそれで終わりであった。
「教室に戻ろう」
「そうしよう」
 二人はにこにことしながら小屋を出た。しかしであった。
 小屋の戸締りをしたところで目の前に。あの男がいたのであった。
 顔はもう竹山から見せてもらっていた。二人の顔がそれで一変した。
「!一体何であいつが」
「どうして」
 顔が蒼白になる。そうなるのには理由があった。
 二人も感じていたのだ。その妖気をである。恵美達が一歩も動けなくなったその妖気をである。彼女達もそれを感じ取ってしまったのである。
「この感触・・・・・・」
「今までになかった感触だけれど」
「動けない・・・・・・」
 明日夢は顔を真っ青にさせてそのうえで呟いた。見れば彼女もその身体全体が震えていた。そしてそれは桐生も同じであった。
「こんなことって」
「どうして・・・・・・」
 桐生も顔を蒼白にさせて呟くのだった。
「足が動かない・・・・・・」
「こっちに来るわよ」
 明日夢はその震える顔で呟いた。
「どうしよう」
「飼育小屋に来るってことは」
「兎や小鳥達を」
「そうね」
 まさにそうだというのである。
「このままじゃ」
「あの子達が」
「・・・・・・わかったわ」
 それを聞いて静かに頷く明日夢だった。
「それじゃあここで。何があっても」
「逃げないんだね」
「私逃げる趣味はないから」
 こう桐生に返す。妖気で動けなくてもだ。
「それは絶対にね」
「ないの」
「ないよ」
 また言うのだった。
「逃げたことは一度もないから」
「そうなんだ。一度も」
「絶対にしないから」
 声は震えていた。しかしその決意は確かだった。そこから全く逃げなかった。
「それはね」
「わかったよ」
 その言葉に頷いてである。彼も腹を括ったのだ。
「じゃあ僕もね」
「逃げないのね」
「うん、逃げないよ」
 また言う彼だった。
「絶対にね」
「よし、いいわ」
 それを聞いて頷いてだった。
 彼等はそこから逃げなかった。全くだ。一歩も動かずであった。
 その前からあの男が来た。そしてである。
 二人と対峙した。完全にだ。
 その顔は悠然としていた。そして顔には何かしら邪悪なものがあった。純粋なようでいてその中に壊れて邪なものがある、そんな笑みであった。
 その笑みで二人の前に来てだ。そして言うのだ。
「あれ、ひょっとして君達は」
「何
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