第08話 高町なのは最初の挨拶 前編なの(高町なのは@6歳)
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・・それが高町なのはの現状であり、藤原高貴の苦悩のほぼ全てであり、無窮の次元世界において最高クラスの頭脳を持つ八神雷電をして「最悪の不発弾」と言うよりない現実《リアル》であった。
閑話休題。
スクープ!役立たずのなのはさんに代わってすずか嬢を気遣うエンジェルが1年1組の教室には存在した!!其は誰ぞや?
それは、アリサ・バニングス嬢だ。1年1組に唯一残った天然記念物級エリートぼっちを気遣う、心優しき金髪ツンデレ洋ロリ。まさに天使。
もっともアリサのこれは、なのはさんのおかげでぼっち組をいち早く脱したことによる心の余裕がなせる業でもあるのかも知れない。
『シナリオ』においては、ぼっち組《負け犬》同士の微妙な距離感が、仲良くなりたい子に意地悪をするという歪んだ行為《好意》につながったのだろう。
「ちょっとあんた!何勝手に帰ろうとしてるのよ!!
あんた一人だけ参加しないなんて許されないんだからねっ!」
「私はいいよ。。。」
「何が良いのよ?!私は参加しなさい、って言ってるのよ!
参加するわね?参加するでしょ?はい、決定。じゃ、2時にxx公園に来なさい。
来なかったらただじゃ済まさないからね!」
こ、心優しき・・・こ、心の余裕・・・・・・ちょっと、早く誰かフォローしてあげテ!
「あ、あの・・・なのはも、すずかちゃんと一緒に遊びたいな。
すずかちゃんは、サッカー嫌い?
た、楽しいよ?サッカー。あ、なのはのポジションは右サイドバックなの。
なのははおーばーらっぷが上手いってコウくんによく褒められるんだ。にゃはは。」
どうやら、アリサとすずかの言い争い?に気付いたなのはさんがフォローに入ったようである。――あなたが、真の天使でしたか。・・・明らかにオーバーラップの意味がわかってなさそうなのはこの際問題ではない。
そして、そんな気遣わしげな――すずかとアリサの顔色をキョロキョロと窺っている――なのはさんをチラリと一瞥したすずか嬢は、無言で首を縦に振り、参加オファーの受諾を表明した。
3人の間にホッとしたような空気が流れる。ちなみに、アリサ嬢が一番ホッとした様な顔をしていたりする。ツンデレの鑑である。
気の強そうな子――アリサ――はともかく、この気弱そうな子――なのは――は、夜の一族《バケモノ》の身体能力《チカラ》を見れば、すぐに私を恐れ、離れていくに違いない・・・そしてなのはの友人のアリサもそれに従って離れていくだろう。。。どうせ拒絶されるのなら、早い方が良いよね。。。。
そんなネガティブ丸出しの考えに基づくオファーの受諾だったりしたのだが、なのはさんとアリサがそんなすずかの心情を知るはずもなく。
微妙な温度差を内部に抱え、1年1組の児童達は放課後のサッカータイ
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