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原作(オリジナル)の主人公、略してオリ主
第08話 高町なのは最初の挨拶 前編なの(高町なのは@6歳)
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流れであった。大山教師はガッツポーズをしていた。(オイ



 ――そんな光景を見せられて、俺も、と影響を受けたのだろうか。はたまた生来のノリの良さであろうか。
ともあれ、なのはさんの次の子の自己紹介はなかなかにユニークであった。


「俺の名前は山田直樹。そして隣の席のお前!名前は何て言うんだ?俺と友達になろうぜ!!」


 その後、山田君の軽いノリに触発されたのか、連鎖的に「友達になろうぜ!」な自己紹介が始まった。
もはや自己紹介の名を借りた別のナニカであるが、ぼっち組の大幅削減に貢献したのは事実なわけで・・・・・・

ちなみに、山田くんが言うところの「隣の席のお前」は、神崎晶子さんという名前の女子生徒だった。山田直樹、1年1組公認の勇者の名である。




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 波乱含みのオリエンテーションも終わり、1年1組の生徒達は三々五々に帰宅を始めて・・・いなかった。
公認《オフィシャル》勇者、山田直樹が放課後サッカー大会の開催を宣言したためである。
それに素早く反応した周囲の生徒――なのはさんとか、なのはさんとか、あとなのはさんとか――が賛意と参加を表明。
またもや自己紹介の時のような連鎖反応が発生し、クラスの大半の生徒が参加する運びとなったのである。1年1組、ノリが良すぎないか?

 しかし、大半の生徒が、ということは参加しない子もいるということである。それは一体どんな生徒なのであろうか?
――何を隠そう、その生徒とは月村すずか嬢であった。自己紹介《友達になろうぜ!》の際にも、無関心を装い、孤高を貫いた筋金入りの御嬢様《ミレディ》である。
そして現在の月村すずか嬢はマイペースに帰宅の準備を終わらせ、小さな背中に孤独と寂寥と哀愁をプンプン漂わせながら教室より離脱しつつあった。
そんな哀★戦士の存在になど全く気付く素振りを見せず、公園で開催される運びとなったサッカー大会へ思いを馳せるなのはさん。つ、使えねえ、、、役立たず、穀潰しとしか言い様がないふざけた転生者である。

 もっとも、なのはさんは現時点で既にほとんど全ての前世記憶を失ってしまっていたのだ。『シナリオ』のことすら一部の例外を除けば高貴に言及されでもしない限りろくに思い出せないご覧の有様。
この事実に関して八神雷電と藤原高貴は考察の段階を終え、有力な仮説を立てるに至って――そしてそれは正鵠を射て――いたのだが、、、ともあれ、肝要なのは、なのはさんには既にそこら辺の小学一年生とほとんど変わらない基礎スペックしかないという一事である。いや、むしろ早生まれな分だけそこらの小学一年生にも劣るスペックでしかない。
幼い精神と体に宿った世界を根底から揺るがしかねない異能の力・
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