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原作(オリジナル)の主人公、略してオリ主
第08話 高町なのは最初の挨拶 前編なの(高町なのは@6歳)
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 入学式開会宣言、校長式辞、PTA会長の祝辞、同窓会代表の祝辞、祝電披露、在校生歓迎の言葉、新入生入学挨拶、新入生保護者挨拶、閉会宣言・・・・・・怒涛の社交辞令ラッシュに耐えた新兵達は今、教室へ戻り担任の到着を待っている。
保育園&幼稚園時代からの友人と再会し会話に花を咲かせる者、読書に勤しむ者、見知った顔はおらず、さりとて周囲の人間にも上手く話しかけられず挙動不審になっている者、、、十人十色の時間を新兵達は過ごしているようだ。
無論、我らがなのはさんはぼっち組であり挙動不審組に所属している。読者の期待を裏切らぬ安定のなのはさんである。子どもあつかいしないで(笑)

 そして今、そんなぼっち組どもへの福音をもたらす御使いが1年1組の教室へ到着した。担任の先生である。
大山ノブ子、花も恥らう2じぅペケ歳。彼女が鳴らすオリエンテーション《自己紹介》開始の鐘こそが福音。
与えられたアピールタイムを精一杯活用し、クラスメートの関心を引くことこそが友人獲得の第一歩となるのだ。
果たしてなのはさんは効率的で効果的な時間の運用が出来るのだろうか?うん、無茶振り?無理ゲー?なの破産?まあそう言わずに、まずは様子を見てみよう。


「私の名前は月村すずかです。趣味は読書と音楽鑑賞です。これから1年間よろしくお願いします。」


 早速自己紹介が始まったようである。どうやら出席番号順ではなく、現在生徒達が思い思いに座っている席のまま、右端の生徒から順に自己紹介を行い、その後に席替えまで敢行するようだ。
これは、既に大山教師の中では受け持つ生徒の顔と名前が一致しているということか。流石は私立の教師、なかなか有能である――そういえば、入学式の時も国歌斉唱で起立を拒否するアホは居なかった。おっと・・・


「アリサ・バニングスよ。将来の夢は企業経営者。皆さんとは、有益なお付き合いが出来ることを願ってますわ。」


 この時、大山教師はorz状態になっていた。自分の薄給とアリサの将来の収入を想像して比較してしまったのだろうか?
貴女も一教師としては、十分な額を貰っていると思うのだが。
――そうこうしているうちに我らがなのはさんの自己紹介タイムがやってきたようだ。


「あの、なのははなのはなの。」


 Oh... すずか嬢、アリサ嬢の自己紹介と比べると、おつむの残念さが際立t、ゲフンゲフン、年齢相応で可愛らしい・・・そんな出だしのお言葉である。
やはり、なのはさんも相当緊張しているのだろう。実際、表情からも凄まじい焦りが感じられる。というか、既に半分涙目になっている。
そんななのはさんは助けを求めるかのように――実際求めているのだろう――キョロキョロと周囲を見回し、アリサ・バニングス嬢と目を合わせた。 ――合わせてしまった。
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