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デート・ア・ライブ~Hakenkreuz~
第十五話「戦いの後」
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を真那やエレンと言った魔術師が見れば嬉々として襲いその命を刈り取って来るであろう。

「名前がないのですか?それなら私は代わりにつけて差し上げますわ!」

美九と名乗る少女はそう言うと指を顎に当てて考え込む仕草をする。彼女は美九の姿を見ていくうちに意識が少しづつ薄れていく感覚を覚えるがそれに対して危機感を抱くことなく身を任せていく。

本来の彼女ならこの時ベッドから飛び起き美九から離れるのであろうが今の彼女は体力、霊力共に大きく消耗していたためそんな事が出来ないどころかやろうと言う意志すら持たなった。それが彼女の行動を大きく制限してしまう共知らずに。

「ん〜、そうですね〜。外国人の御人形さんみたいですし美亜(ミア)にしましょう!いいですよね?」

美九は彼女の名前を考えると彼女の耳元でそうささやいた。瞬間彼女の思考から完全に意識を破壊され彼女は特に考えもせずに「それでいいわ。素敵な名前をありがとう」と言っていた。気付いた時には彼女は美亜と新しい名前が与えられた後だった。

「一体何が…?」

「そうだわ!」

茫然とする彼女に美九は良い事を思いついたとばかりに両手を合わせる。彼女は美九の笑顔に言いしれない、そして何処かで味わった事のある恐怖に襲われた。

「今日から私の妹となってください。大丈夫です。貴方は私の言う通りにしていればいいのですから」

「え、そんな事…」

出来る訳がない。彼女がそう言葉を出そうとした時美九は再び彼女に近づき耳元で囁いた。

【…おねがい(・・・・)

「…っ!?」

彼女の脳は一瞬で真っ白になった。

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