第3話『虎徹山』
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しで父さんも母さんも行かなきゃならん」
「そうなんだ。 んじゃ、私が案内するね」
「もしかしたら遅くなるかもしれないから、そうなった時は大翔君達の小屋にいさせて貰いなさい」
「はーい」
「それじゃあ、すみませんが先生、お願いします」
「はい、お子さんの事は任せてください」
長谷川を預かることに燕は何も言わない。 既に話が付いているのだろう。 それならわざわざこっちが文句をつける話でもない。
「それじゃあ、小屋まで案内しますね。 軽い登り坂になってますけど、羽音さん大丈夫?」
「ひ、ヒロト……おんぶ……」
「イエスッマイエンジェルッ! あ、草場荷物お願い」
「潰れちまえ」
少しの間休憩を取り、長谷川の先導で再び歩き出す。
天高く昇った太陽は、青々とした山と漆黒の影をより強く映し出していた。
「……まさか勘付く奴がいるとはな」
人気のない林の中、男が呟く。
「わかっている。 そんなヘマはしない」
小言を言ってくる通信を一方的に切り、虎徹山の山頂を睨む。
「待っていろ……必ず……」
必ず、手に入れる
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