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吸血鬼になったエミヤ
037話 学祭準備編 アルとの対談
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めてあなたも相当にチートな存在になりましたね」
「否定はしないわ。それで? 等価交換をする気にはなった?」
「いいでしょう。私も特別このカードの力が他人に渡るというのも気にはしません。そして異世界の知識が手に入るというのでしたらむしろ儲けものです」
「交渉成立ね」

そう言ってシホはアルのカードの上に自身のカードを乗せて唱えた。『登録』と……。
そしてすぐさまカードは光り輝いてシホのカードにアルのカードの絵が追加されていた。

「フフフ……それではシホも私のカードを登録できたことですし……来たれ(アデアット)

『イノチノシヘン』を顕現させて、

「見させていただきますよ……あなたのすべてを……」
「ええ」

こうして儀式は粛々と行われていった。
そして時間は過ぎていき、一冊の本がアルの手に出現した。
その本の表紙には『シホ・E・シュバインオーグ』そして『衛宮士郎』の二つの名が刻まれていた。

「フフフ……! 久しぶりに読み甲斐がありそうですね……あとでじっくりと読ませていただきましょうか。あなたのこれまでの半生を」
「そう。まぁ私の過去なんてつまらないものだとは思うけどね。でも用心してよね? ただでさえ今の私までの記録がその本にはあるんだから捕まっていた間の事も書かれているわけだし私的にはお勧めしないわ」
「そうですか。大丈夫ですよ。これでも今まで様々な書物を読んできましたし今更スプラッターな内容でも動揺はしませんから」
「ならいいけどね。それじゃ用も済んだことだしお暇させてもらうわね、アル」
「また来ますねー」
「はい。また来てくださいねシホにキャスター。……あ、そうですね」

そこでシホ達を引き留めるかのようにアルが声を上げた。
シホは「なに?」と振り返ると、

「もし、ラカンと会う機会がありましたら先制パンチでアーティファクトを登録することをお勧めしますよ。あの方がガサツですがそれでも用心深いですしね」
「なるほど、確かに。忠告、胸に秘めておくわ」

そんな感じでシホ達は今度こそアルの住処を後にしていった。
一人残されたアルはというと、

「さて、では覗かせていただきますよシホ。あなたの半生を……」














…………アルはしばらく読み耽っていってまだまだ途中であったが、聖杯戦争終結と四日間の事、そして世界を周って紛争地域に何度も足を踏み入れていくところまでは熟知出来た事で一回読むのをやめて、

「なるほど……シホが用心するのも分かりますね。これはまさしく“劇薬”ですね。一般人が見たら内容に目を背けるでしょう。しかしこれだけでも私としましては面白いと言うに他なりません。シホはかの英雄王からその宝物庫の中身をほぼ投影させてもらい
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