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吸血鬼になったエミヤ
037話 学祭準備編 アルとの対談
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……? 例の異界の知識という奴ですか」
「まぁそうね。だけどその前に確認したいんだけど……アル、あなたのパクティオーカードってまだ使えるの……? それが分からない以上は私の記憶を教える気にはなれないんだけど」
「なるほど。シホの知りたいことが分かりました。本題はナギの生存についてですね?」
「察しがよくて助かるわ」

そう、アルビレオ・イマのパクティオーカード、『イノチノシヘン』はナギとの仮契約で手に入れたものである。
それがまだ使えるという事はナギの生存が確認できるという事だ。
もしナギが死んでいればただのカードに成り下がってしまうだろうし、そこら辺の正確さは折り紙付きであろう。

それを理解したのかアルは懐から一枚のカードを取り出した。
それを見てシホの顔も少しだけだが晴れやかになった。
そう、まだアルのカードは“生きて”いたのだ。

「これで満足いたしましたか?」
「ええ。これでネギ先生も喜ぶというものね」
「そうですね、シホ様。ですがアル。その肝心のナギは生きているのでしたら今はどこでなにをしているのですか……?」
「うまいところを突いてきますね、キャスター。そうですね……一辺に語るに何日もかかるかもしれません」
「つまり、今はまだ話せないってところ……?」
「そういうことですね」
「相変わらずの秘密主義ね」
「すいません。それが私の取り柄でしてね」

それでシホも聞けることは聞けたのだから頭でその情報を整理しつつ、

「それじゃ、聞けることも聞けたことだし私の記憶という事でいいかな? アル」
「はい。とても楽しみですね。シホの過去の話を聞ける機会を私はずっと待っていたのですよ」

それはもうとてもにこやかな笑みを浮かべるアルに対して、タマモは内心で「やはりいけ好かない方ですね……かの安倍晴明を見ているようです」とか思われていたり。

「どうせ、あなたのアーティファクトである『イノチノシヘン』で私の記憶をコピーするんだろうけど……」
「はい」
「私もただで記憶を見せるほどお人よしじゃないのよ。だから……」

そう言いながらもシホは懐からカードを取り出して、

「私のアーティファクト『贋作の王』であなたのアーティファクトをコピーするのとで等価交換しない?」
「ッ! まさかあなたのカードは希少中の希少である『贋作の王』だとは……。お相手はキティですか?」
「キティ……? ああ、エヴァのハンドルネームの事ね。まぁそうね。私としても仮契約する気はなかったんだけど無理やりさせられちゃってね」
「なるほど……エヴァンジェリンらしいですね。しかし、となるとシホとエヴァンジェリンのどちらかが完全に死なない限りは寿命がないゆえに無限にアーティファクトの数を増やしていけるとは……元からある力も含
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