第一章
[2]次話
ジェレミー=フィッシャーどんのお話U
ジェレミー=フィッシャーどんは今はピーターラビットのお父さんと一緒に釣りをしていました、ですがこの時にです。
ピーターラビットのお父さん、フィッシャーどんがご主人と呼ぶこの人はフィッシャーどんにこんなことを言いました。
「フィッシャーさん、ここで一回危ない目に遭いましたよね」
「ああ、鱒に襲われた時ですね」
フィッシャーどんもこう返します、一緒に川辺に座って釣りをしながら。
「あの時は本当に危なかったですよ」
「マクレガーさんの畑に行った時みたいに」
「あの人は相変わらずみたいですね」
マクレガーさんと聞いてです、フィッシャーどんはこう返しました。
「そうですね」
「ええ、相変わらず私達が畑に行きますと」
「犬が出て来てですね」
「ご本人も出て来て」
そうしてというのです。
「追っ払うならまだいいですが」
「捕まえようとしてきて」
「若し捕まればですよ」
その時はといいますと。
「わかりますよね」
「パイですね」
「そうなります」
「それはわし等蛙もですか」
「蛙は皮を剥がれて塩胡椒をかけて焼かれて」
そうしてというのです。
「食べられるみたいですよ」
「そうなんですか」
「アメリカじゃそうして食べるらしくて」
「最近じゃこの辺りでもですか」
「そうして食べるらしいですよ」
「それは難儀なお話ですね」
フィッシャーどんはご主人のお話を聞いて少し震えてから言いました、釣りは続けていますがお二人の針はぴくりともしません。
「出来ればです」
「勘弁して欲しいですね」
「全く以て」
「そうですよね」
「いや、こうして釣りをしていても」
「若しマクレガーさんみたいな人が来れば」
「逃げた方がいいですね」
「私もそう思います、若しもです」
ご主人はフィッシャーどんに真剣なお顔でお話します。
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