第百二話 大社の中でその七
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「しかしでごわす」
「国家元首だけが肥満しているというのは」
「腐敗、そして悪でごわす」
「そうなりますね」
「国民が肥満している方が遥かにましだと」
まさにというのだ。
「おいどんは確信しているでごわす」
「そんな国この世界でもないんじゃ」
ルイーザが述べた。
「流石に」
「いや、これがね」
そのルイーザにミッチェルが話した。
「あったみたいなのよ」
「そうなの」
「あそこは小国が乱立してるでしょ」
「そういえばあそこは」
「そう、もっと言えばね」
小国を、というのだ。
「領邦国家が万単位で街や村一つ一つが国みたいで」
「その中には」
「そうした国もあったみたいなのよ」
ミッチェルはルイーザにおネエ言葉で話した。
「これがね」
「そうなの」
「あっちは全員星の人は天の星だけれど」
星の者の階級では高位と言っていい、神星の者達程ではないがそれでもその力は地や人の星の者達より遥かに強く神具も三つ持っている。
「性欲が何万もあるから」
「中にはそんな勢力もあって」
「そう、そしてね」
そのうえでというのだ。
「何万にも分かれている勢力を統一するにはね」
「時間がかかるわね」
このことはルイーザもわかった、それもすぐに。
「相当に」
「だからあちらは今も統一どころか」
「それぞれの国にまとまることすら」
「出来ていないわよ」
そうした状況だというのだ。
「あたくし達太平洋みたいになっていないわよ」
「統一が見えるまで至っていないのね」
「そしてそうした馬鹿みたいな勢力もあるのよ」
自分達が起きた世界での北朝鮮の様な、というのだ。
「これがね」
「そうなのね」
「私達太平洋も勢力は多かったけれど」
ミニーは自分達の地域のことを話した。
「アメリカにしても他の国にしても」
「九十五億の人口で広大な国土と海で」
それでと言うのはオコナーだった。
「それならね」
「何万どころじゃなかったわね」
「ええ、何十万とあったかもね」
「それが急にまとまったのは」
「どの勢力もあちき達に素直だったし」
「逆らう勢力があっても少なくて」
「欧州はかなりの勢力が独立意識が強いみたいね」
太平洋と違ってというのだ。
「そのせいでね」
「こちらの統一は進んでいて」
「あちらは進んでいないのよ」
「あとこっちの世界の欧州は」
今度はオニールが話した。
「技術も産業も後進地域みたいだね」
「かなり遅れているでごわす」
北原がオニールに答えた。
「そうなっているでごわすよ」
「やっぱりそうですか」
「こちらの世界での最先進国はそっちでごわす」
「我がアメリカですね」
「そして日本や中国も進んでいてでごわす」
「中南米やアフリカ
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