634部分:桜の枝を揺さぶってその十二
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「ほら、コスモス」
五人が必死に彼女に声をかけていく。
「見えるわよね、あんたの好きなコスモス」
「こうして咲いてるから」
「見て」
こう告げていくのだった。
そして正道も。彼女に告げる。
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