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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica48とても長い1日の終わり〜Prevention of a Rebellion〜
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さっきもアンジェが言ってたけど、「局と協力してるの?」ってことは、騎士団の独立の話も解消に進んでるってことでいいのかな?って首を傾げる。

「マリアンネ聖下と本局の上層部が、少し前に通信で会談を行ったという話も、ミヤビから伺っていますが、詳細は不明です」

「でもさ。いくら反乱を企てたトラバント元団長のやった事だとしても、騎士団が独立をしたのは事実で、それをすぐに撤回することって出来るの?」

クラリスが割と核心を突くことを言ってきた。そうなのだ。管理局上層部内に大隊が用意した幹部クラスのクローンが居て、騎士団独立を後押ししたとはいえ、一度は騎士団の独立を許した。真実がどうであれ、好き勝手に独立や加盟をしていいわけじゃない。

「この日のために頑張ってきたけど、いざとなると気が重くなる・・・」

わたしが溜息を吐くとみんなが「同感」って同じように溜息を吐いた。

「だけどそれを叶えるのが、残された私たちの役目だと思う」

「うん。現パラディン勢が壊滅したから、教会や騎士団が落ち着いたら昇格試験を臨時で開いて、次のパラディンを決めないと」

「ま、ここに居るみんなでパラディンになるとは思うけど」

クラリスの言うように、この場に居るみんなは10年以上とA級1位だから、試験を開けばきっと頂点に立てると思う。トリシュもクラリスもアンジェも、そしてわたしも、パラディンを目指して鍛えてきた。最大の問題は、当時のパラディンが強すぎたってこと。プラダマンテを始めとした強すぎた騎士は全員居なくなったから、まずパラディンになれる。

「イリスはどうするの? 銀薔薇騎士隊(ズィルバーン・ローゼ)の隊長、つまりシュベーアトパラディンは騎士団の象徴でもあるから、局と騎士団の二足の草鞋は通用しないけど・・・」

「うん・・・。そうだよね・・・」

これもまた、いざなれるとなって尻込みする話だった。ずっと目標で夢だった、シュベーアトパラディン。その称号をたぶんだけど手に出来るというのにわたしの胸に去来するのは、どうしよう、っていう困惑だ。理由はセレスが言ったこと。所属部署は違えどなのは達、それにルシルと一緒に局員として働き続けたいからって頼み込んだ、20代のうちは局員として働きたい、っていう母様と父様との約束。

「反乱に加わった騎士の全員を懲戒免職することにはならないと思うけど、それでも著しく弱体化するのは間違いない。イリスが騎士団に戻ってくれると助かる・・・とは思う」

「まぁイリスが納得できる判断をすればいいよ」

「ありがとう、ルミナ」

わたしはベッドにうつ伏せで横になって、枕を抱きしめて顔を埋める。決断は早い方がいい。我儘を押し通すか、局を辞めるか・・・。頭の中で選択肢がグルグル回って、気が付けば眠りに
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