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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica48とても長い1日の終わり〜Prevention of a Rebellion〜
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問い質した。
「申し訳ありません、総長〜。リアンシェルト様が、もうあなた達のことは用済みになったので処分しておいてください、と仰っていたのですよ〜。私はエグリゴリのパイモンなんです〜。リアンシェルト様の命令は絶対なので、陛下と総長にはここで果ててもらいますね〜」
イリュリアの人間によって造り出されたミミルだが、従う相手は同じ“エグリゴリ”だけと決めていた。これまで命令という形で指示を出していたグレゴールの言葉を、命令ではなくお願いとして聞いてきていた。従うかどうかの選択権はミミルの気分次第。これまではただ運が良かっただけに過ぎなかったのだ。
「用済みとはどういうことです・・・!?」
「ヴィヴィオとフォルセティの将来にとって害となるそうだから、だそうです〜。前回のプライソン戦役、そして今回の一件で受けた苦難からの自尊心、2人の事情を知る得がたい友人、そういったものを与えるのがそもそもの目的だそうで〜。目的を果たした今、陛下と総長は邪魔だそうです〜」
イリュリアの人間であるキュンナとグレゴールは、始めからリアンシェルトの手の平の上で踊られていたことを知る。イリュリアと初めて接触したのも、“エグリゴリ”の技術を提供したのも、イリュリア戦争後にグレゴール達を匿っていたのも、最後の大隊のメンバーとなった魔導犯罪者たちの潜伏先などを教えたのも、すべてリアンシェルトだ。
「お覚悟を、総長、陛下」
紅碧色の魔力を全身より噴き上げさせ、“コスクラハ”をグレゴールに向けたミミル。その様子にキュンナは「ならば!」と、大鎌型デバイス・“ペンドラゴン”を起動した。対峙するキュンナとミミル。ミミルの使い魔であるフラメルとルルスは、黙って主人であるミミルを見守っている。
「陛下、総長閣下!」
――幻惑の乱景――
とそんな時、第三者の声が。それと同時にミミルとフラメルとルルスは「っ!」自身の目に映る光景に身構えた。先ほどまでは殺風景極まりない鉄だけの搬入口だったが、3機には広大な花畑に見えていた。
「ここはわたくしめにお任せを!」
きょろきょろと周囲を見回しているミミル達と、キュンナとグレゴールの間に割って入ったのは幻惑の融合騎エルフテだった。ルシリオンによって行動不能に陥っていたが、技術者たちがすぐさま修復していたのだ。
「・・・お願い出来る、エルフテ?」
「もちろんでございます、陛下。私は陛下と総長に忠誠を誓った身。身命を賭しましょう!」
いつもは二足歩行の燕尾服姿のエルフテだが、今は猫らしく何も身に着けずに四足歩行だ。グレゴールはそんなエルフテに「礼を言う、我が素晴らしき配下」と賞賛を送り、キュンナと共に出口を潜り、そして鉄扉を閉めてロックした。
「我が母にして同志メルよ! 事情は知らない
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