武装換装
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参はしねえ、させねえ!本気で来ねぇってんなら、お前を本気にさせて完膚無きまでに叩きのめす!!」
シオンは一気に間合いを詰め、切り替えた両手剣でまるで殴り飛ばすかのように薙ぎ払う。
シュタイナーに受け止められるも、すぐ様短剣に切り替え素早く切り刻む。
ガードした腕に付いた切傷エフェクトにも目もくれず更に攻め込む。
「オラッ!!」
今度はハンマーでシュタイナーの左腹部に思い一撃を入れ、そのまま吹き飛ばす。
「ぐぅッ!」
苦痛に顔を歪ませ、地面を転げ回る。
『金剛毘沙の能力の1つはウインドウの操作を必要とせず、武装の変更が出来ることだ。武器変更のロスをほぼゼロにすることで怒涛の攻撃が可能となる、高速武装換装機構』
「まさに燃え盛る炎」
「すごい・・・」
一部の隙を与えない怒涛のラッシュに観戦しているキリト達は息を飲む。
「これならもしかしたら!」
「もしかするかもしれません!」
期待を口にするリズとシリカ。
他の面々も口には出さないものの、目の前の光景に期待を寄せずにはいられなかった。
このままいけばシオンは勝てる、そう思っていた。
「・・・・・」
一部の者を除いて。
「おかしい・・・」
そう呟いたのはシノンだった。その言葉にリズベットが不思議そうに尋ねた。
「おかしいって、どういうこと?」
「確かにシオンの攻撃はすごい。あれをどうにかするのは容易なことじゃない。でも・・・」
「でも?」
「シューは一度もカウンターを使っていない」
同じことを思ったのか、シノンの言葉に付け加えるようにエリーシャが続けた。
「それに《聖槍》も・・・」
「確かに使用に時間のかかる技だけど、それでもあそこまで一方的な展開になるのは考えづらい」
「わざと負ける気なの?」
「いや、多分それはないよ。アスナ」
「ユウキ?」
アスナの疑問の声にユウキはキッパリと否定した。
「シュー兄は確かに無謀な事には首を突っ込まないけど、一つだけ確かなことがある」
そう言うユウキの顔は、何処か悲しそうな表情だった。
「自分の思いだけは曲げたことはない」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
いつからだろう、彼に飲まれるようになったのは。
はじめはバランスよく成り立っていた。彼が僕を、僕が彼をそれぞれ支え合っていた。
しかし、そのバランスは突然崩れ去った。
彼の力が徐々に強くなっていき、それに比例するように僕の力は弱まっていった。
そしてシオンと対峙したあの日、僕の身体は完全に所有権を奪われた。
魂ってのは基本的に1つの身体に対し1つだ。だが、世の
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