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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第026話 5日目・2月04日『学園での日常・U』
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ば間桐慎二とかだな」
「いえ、今のところは誰も入っては来ませんでしたね。ライダーもうまく気配を隠しているのでしょう。今は感知できません」
「そうか………」
それでしばし無言になるアーチャー。
そして内心で間桐慎二の扱いに困っているアーチャーであった。
自身の知る間桐慎二とは性格も根性も違う。
よって次にどう行動を起こすのか把握できないのだ。
アーチャーが知る限りの間桐慎二ならばこの結界を起動して自己顕示欲を満たすだろうがこの世界の間桐慎二は正義感に満ちているからその可能性は限りなく低い。
その代りに間桐臓硯がまた介入してくるかもしれないという不安もある。
あの怪物もどこで機会を伺っているか分からないのが厄介だからだ。
よって今度間桐慎二と遭遇したらすぐさまに無力化をして事態悪化を防ぐ事を重点に置いた方がいいだろうというのが今のアーチャーの考えだ。
この結界がもし起動すれば少なからず志郎が傷つく。
それだけは防がなければならない。
………アーチャーは気づいていないがマスターの凛よりやはり妹である志郎の方が優先度が上なのが性格を表しているとも言える。
「わかった。では私も気を付けるとしよう。それと衛宮志郎」
「なんですか」
「あまり、気負いはするな………」
「えっ………」
それだけ伝えてアーチャーは霊体化した。
志郎はなぜアーチャーが自身を気遣ってくれるのか少し悩んでいた。
凛とセイバーだけは知っている為に顔を合わせて笑うのであった。
《まったく………不器用な性格ねアーチャー》
《うるさい………。分かっているから指摘してくれるな》
そんなアーチャーの様子に凛は微笑ましい感情を抱いていた。
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