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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第026話 5日目・2月04日『学園での日常・U』
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そう言って志郎は一成の前にお茶が入ったコップを出した。
一成はいつもながらありがたいと思いながらもお茶を飲む。
そして志郎自身も自然と一成の席の隣に座ってお茶を一服。

「はふー………あったまるね」
「うむ。衛宮の淹れてくれるお茶はいつもながら美味い」

二人はその静かな時間を楽しみながらも飲み終えて、

「馳走になった」
「お粗末様でした」

そんなやり取りをしながら二人して笑みを浮かべあう。
それからしばらくして朝礼五分前のチャイムが鳴り、

「では教室に向かうとするか」
「うん」

それで教室へと向かおうとしたところで一成が志郎にある事を聞く。

「ところで衛宮。つかぬ事を聞くが間桐が今日は来ていないらしいが友人である衛宮はなにか聞いていないか………?」
「ッ!」

そんな質問をされて志郎は現実へと気持ちが引き戻された。
そうだ、問題が片付くまではこんなにゆったりとしていてはいけないのだ。
それで気を引き締めながらも、

「…ごめんね、なにも聞いていないんだ」
「そうか。ならばよいのだ」

親友に嘘をつくのが心に響くがこればかりは仕方がないと志郎は思う。
魔術の世界の人間ではないものを巻き込んではいけないのだ。

「それじゃいこう」
「うむ」

それで二人は教室へと歩を進めていった。





それから志郎と凛は午前中の授業をいつも通りに受けて、そしてあっという間に時間は経過して現在お昼時。
志郎は凛に言われた通り屋上に向かうためにお弁当を持って教室を出ようとしていたところ教室が騒がしいことに気づく。

(どうしたんだろう………?)

志郎はそんな疑問にかられたが教室の外には凛が何度も自分の教室の前を通っていることに気づいてすぐに向かった。

「ごめんなさい凛さん。待たせちゃったかな………?」
「そんなことはないですよ衛宮さん。それじゃ行くとしましょうか」
「はい」

二人はなんでもないようにお弁当を持って教室を出て行ったが、同じ教室の生徒や凛の後を着けていた数名の生徒は驚いた顔をしていた。

―――曰く、あの遠坂さんとあんなに親しげに…さすが衛宮嬢でござるな。と見た番組によってその日の言葉遣いが変わる生徒。
―――曰く、な!?まさかもう衛宮は遠坂の魔の手に!?と嘆く寺の坊主。
―――曰く、なんで由紀っちの誘いは断るくせに!?と自称・冬木の黒豹。
―――曰く、自分から誘うとは。もしかしたらあの二人は……、とぶつぶつと呟く恋愛探偵。

その他にも志郎や凛のファンクラブの猛者達とかetc、etc……

アーチャーはその光景を霊体化で客観的に生徒達を見ていて正直驚いていた。
凛は当然として志郎がここまで人気を持っているものなの
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