036話 学祭準備編 お化け騒動
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たら精霊などは見えますけど……幽霊とかそういうオカルト方面はあんまり……」
「そうですか……」
そこでシホは少し顎に手を添えて考え込むそぶりをしながらも、何かを思い至ったのか、あるいは閃いたのかネギに正面から向かい合って肩に手を置き、
「ネギ先生……」
「は、はい! なんでしょうか!?」
「シホ!? どうしたの……?」
「はわー……ドキドキな光景やね」
「これは写真に収めとくね!」
朝倉がカメラを構えてシャッターのボタンを押しているのをシホは気にせずに、
「少し、魔的な眼のトレーニングでもしてみませんか?」
「魔的なって……つまり魔眼ですか?」
「はい。ネギ先生にぜひ紹介したい子がいるんです。もちろんアスナ達にも……」
「うちらにも……?」
「シホさん、どういうことでしょうか?」
「エミヤン、どうゆうこと……?」
上手く説明ができないでいるシホはどうしたものかと視界を彷徨わせた後、ふと朝倉のカメラに目を向ける。
「朝倉。少しカメラを貸してもらってもいい……?」
「え? いいけど……はい」
朝倉からカメラを受け取ったシホはそのカメラに対して、
「―――同調開始……」
自身の魔力を流し込んでカメラに霊的な強化を施した。
それはほんの数秒で済まされてシホは朝倉にカメラを返しつつも、
「ちょっとそっちの方に向けてカメラを向けて見てくれない?」
「そっちって……え?」
シホが指さした方にはなにもない場所だった。
実際はさよが浮いているのだがいまだにシホ以外には見えていないのだ。
それで一同は少し顔を青くさせながらも、
「そ、そのさー……シホ。まさか、そこになにかいたりするの……?」
「ええ、そのまさかよアスナ。ネギ先生、クラス名簿は持ち歩いていますよね?」
「あ、はい……」
それでいそいそと名簿を取り出すネギ。
「その名簿の中で出席番号一番の子がいますよね?」
「え、えっと……はい。相坂さんですか? でも、今まで一度も教室にやってきたことは……」
「では、ネギ先生。出し物を決める時にお化け屋敷で手を上げた人の名前を上げてみてください」
そうシホに促されてネギは思い出すかのように一人、また一人と名前を上げていく。
そして次第にネギの表情が青くなる。
「相坂、さん……」
「ちょっとちょっと……ネギ、あんた冗談にしては怖すぎるわよ?」
さすがのアスナも同意見なのか顔が青い。
「ふむ……名簿のメモを見る限りタカミチも把握しているみたいね。『席を動かさない事』って……まぁ、とにかく。朝倉、一枚写真を撮ってみない?」
「こ、こわいなぁ……大丈夫なの、エミヤン?」
「大丈夫よ。彼女はただの友達が欲しいだけの幽霊
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