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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第33話
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可能性もありえるだろうね。」
アンゼリカの質問に対して複雑そうな表情で答えたサラの答えを聞いたエリオットは驚き、重々しい様子を纏って呟いたミュラーの意見に頷いたオリヴァルト皇子は真剣な表情で考え込んでいた。

「”何者かに操られた”というと、やはり考えられるのは”暗示”の類か。」
「そうね…………そして、そんな真似ができそうな連中はヴァイスハイト皇帝から聞いたアルスターの件で既に判明しているわ。」
「”黒の工房”か…………」
「うん…………クロウ君の人格が変えられたらしい”ジークフリード”という人物の事を考えると、今回の件も”黒の工房”が関わっている可能性が十分に考えられるね…………」
「結社の可能性もありえるかもしれませんが、”怪盗紳士”の話ですと暗示に関しての術も長けている姉さんは既に結社から脱退しているとの事ですし…………」
アルゼイド子爵の推測に頷いたセリーヌは目を細め、セリーヌの言葉に続くようにユーシスは真剣な表情で呟き、ユーシスの言葉にトワは悲しそうな表情で頷き、エマは不安そうな表情で考え込んでいた。

「――――――1年X組所属、ロジーヌです。会議中の所申し訳ございません。オリヴァルト殿下やZ組の皆さんにお伝えしたい事がありますので、入室してもかまわないでしょうか?」
「へ…………ロ、ロジーヌ…………?」
「ああ、入ってきて構わないよ。」
するとその時扉の外から女子の声が聞こえ、声を聞いたアリサが戸惑っている中、オリヴァルト皇子が入室の許可を口にした。
「――――――失礼します。」
そして部屋に入ってきた女子――――――ロジーヌは学生服ではなく、シスター服を身に纏っていた。

「あ、あれ…………?ロジーヌ、何でわざわざ学生服からシスター服に着替えたの?」
「それは”現時点を持って私は本来所属している組織の一員として活動するようにと上から指示されている”からです。」
「ふえ…………?ロジーヌちゃんが”本来所属している組織の一員として活動する事を指示されている”からってどういう意味…………?」
「!!ロジーヌ、まさかとは思うけどあんたは――――――」
「こんなタイミングで七耀教会のシスター姿で現れたという事はアンタも”星杯騎士団”の関係者なのかしら?」
シスター姿の自分に戸惑っているエリオットの疑問に答えたロジーヌの答えにトワが不思議そうな表情をしている中、ロジーヌの正体を察したサラは血相を変えて真剣な表情でロジーヌを見つめ、セリーヌは目を細めてロジーヌに問いかけた。

「はい。――――――改めて名乗ります。七耀教会”星杯騎士団”守護騎士(ドミニオン)第二位にして騎士団副長、”匣使い”の従騎士の一人を務めているロジーヌと申します。…………今まで、正体を皆さんに隠していて申し訳ございませんでした
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