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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第33話
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れるつもりは一切なさそうだね。」
「…………っ…………」
「そこまで徹底しているって事は下手したらユーゲント皇帝の件も、アルスターの件同様、エレボニアの民達の怒りや憎悪をメンフィル・クロスベル連合に向ける為の策略なんじゃないかしら?」
「セリーヌ!」
ミュラーとアルゼイド子爵、オリヴァルト皇子が話し終えると唯一アッシュと顔見知りであるサラは唇を噛み締め、セリーヌは目を細めて推測し、それを聞いたエマは真剣な表情で声を上げた。

「問題はこれからどうするからだな…………」
「うん…………事件が起こったラクウェルもそうだけど、ヘイムダルも入れないから、八方塞がりだよね…………」
「皇帝陛下の一大事だというのに、皇帝陛下のご子息のお一人であるオリヴァルト殿下のヘイムダル入りすらも認めないとはどこまで皇族を蔑ろにすれば気がすむのだ、オズボーン宰相は…………っ!」
「皇帝陛下の件を知ったプリシラ皇妃陛下も今、どうなされているか心配だな…………それとさすがに療養中の身である皇太子殿下には伏せられているとは思うが問題はアルフィン殿下だな…………」
「ん。多分だけどリィン達にも伝わっているだろうから、当然アルフィン皇女にも銃撃事件が伝わっているだろうね…………」
考え込みながら呟いたガイウスの言葉にエリオットは不安そうな表情で頷き、ユーシスは怒りの表情でオズボーン宰相を思い浮かべ、ラウラとフィーは重々しい様子を纏って呟いた。

「アルフィンに関しては幸いにもアルフィンの傍にはエリス君、ミルディーヌ君、クルト、そしてリィン君がいる。リィン君達には申し訳ないが、アルフィンへのフォローは今はリィン君達に任せるしかないだろうね。」
「そうですね…………リィンやエリスさん達ならアルフィン殿下のフォローをしてくれるでしょうね。」
オリヴァルト皇子の推測にアリサは複雑そうな表情で頷き
「そういえばサラ教官は銃撃事件の犯人とされる人物と知り合いとの事ですが、彼は一体何者なのですか?」
「…………――――――アッシュ・カーバイド。年はアンタ達より3,4年年下のラクウェルの不良達のリーダー的存在の”悪童”よ。遊撃士時代のあたしも連中が起こしたトラブルに何度か関わったのだけど…………確かにアッシュは”悪童”だけど、殺人を犯すような事件は彼を含めた不良集団は起こさなかったわ。――――――それどころか、遊撃士協会の情報によると内戦の最中アッシュは不良集団を纏めてラクウェルを襲った野盗団を撃退してラクウェルを守ったそうよ。」
「ええっ!?内戦の最中に町を襲った野盗団を!?」
「…………話に聞く限り、とても皇帝陛下を銃撃するような人物には思えないな。」
「そうだね…………そもそも、動機もそうだが、背景があまりにも不透明過ぎる。それらの件を考えると何者かに操られた
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