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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第32話
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その時代の流れが”英雄”となる者の飛躍を望み、新たなる時代を到来させる礎となる…………――――――それがその時代が望む”英雄”となる人物に神に、そして世界に決められた”運命”です。」
「知略や武勇に優れ、普通の人ではできないような事柄を成し遂げる人物も”英雄”とは呼ばれていますが、”時代が望む英雄”とは古き時代を終わらせ、新たなる時代を到来させる切っ掛けとなる者ですわ。」
「”時代が望む英雄”…………」
「意味不明なんだけど。それがリィンとどう関係するの?」
「………………………………」
リ・アネスとマルギレッタの説明を聞いた仲間達がそれぞれ困惑している中ガイウスは呆けた表情で、フィーがジト目でそれぞれ答えている中リ・アネスとマルギレッタの話を理解していたセリーヌは複雑そうな表情で黙り込んでいた。

「フム、ならばわかりやすい例を挙げてやろう。――――――かつて”獅子戦役”を終結させたドライケルス皇帝。()の皇帝も”獅子戦役”の時代が望んだ”古き時代を終わらせ、新たなる時代を到来させる英雄”と言っても過言ではない。」
「あ……………………っ!」
「確かにドライケルス大帝の存在は当時のエレボニアを変えたと言っても過言ではないね。」
「それはそうなのですが…………」
ヴァイスの指摘を聞いたアリサは声を上げ、真剣な表情で呟いたアンゼリカの言葉にラウラは複雑そうな表情で同意した。
「更にオリビエやミュラーにとってはもっとわかりやすい例としてエステルやリウイがいる。二人が為した偉業――――――特にエステルを身近に見てきたお前達ならエステルが”時代が望んだ英雄”である事を一番よくわかるだろう?」
「ハハ…………クーデター、リベールの異変、そして”影の国”…………”影の国”の件はともかくどちらもリベールに新たなる時代を到来させる切っ掛けとなった歴史に残る出来事で、それらを解決した一番の立役者はエステル君と言っても過言ではないね…………」
「それに”全ての種族を共存させる国であるメンフィル”を建国したリウイ陛下もまた、エステル君と同じ”時代が望んだ英雄”だな…………そしてそれはヴァイスハイト陛下、”影の国”で自分達と出会った当時の貴方にも当てはまるのでは?」
ヴァイスの説明を聞いたオリヴァルト皇子は当時の出来事を思い出して疲れた表情で呟き、重々しい様子を纏って呟いたミュラーはヴァイスに問いかけた。

「その点については否定はしない。実際、俺が即位した頃のメルキアは前メルキア皇帝のジルタニアの頃のメルキアと比べると明らかに変わっていた上、後のメルキアの歴史でも俺の事を”メルキア中興の祖”として称えているとの事だとの事だしな。」
「まあ、”英雄”と呼ばれるには少々似合わない異名もヴァイス様につけられてしまいましたが…………」
ミュラ
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