第32話
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、Z組に戻らず、メンフィル・クロスベル連合側についたのかもしれないな…………」
「ええ…………パント大使との会談の際に、和解の件が本格的な話にならなかった事は不幸中の幸いでもあったようね…………もし、あの変更内容を提示すれば、最悪メンフィルの怒りの炎に更に油を注ぐ事になったかもしれないでしょうしね。」
ヴァイスの説明を聞いたラウラは複雑そうな表情で答えを濁し、複雑そうな表情で推測したガイウスの推測に頷いたサラは重々しい様子を纏って呟いた。
「ヴァイスハイト陛下。昨日オーレリアがミルディーヌ公女の為に手配したヴァイスラント決起軍がメンフィル・クロスベル連合と和解し、同盟を組む会談をリウイ陛下と行ったとの事ですが、会談の際ミルディーヌ公女はメンフィル帝国が要求した三度目の和解条約についての交渉等もしたのでしょうか?」
「ああ。会談の際に当然その話も挙がり、ミルディーヌ公女はリウイと交渉して和解条約の一部変更等も行ったが、変更部分は第一、二、六条で、それも変更内容はほんの一部だ。」
「ええっ!?ミルディーヌ公女は既にあの和解条約の変更も成功させていたんですか!?」
「それで具体的にはどのような内容に変更したのでしょうか?」
アルゼイド子爵の質問に答えたヴァイスの答えに驚いたエリオットは声を上げ、サラは真剣な表情で訊ねた。
「第一条に関してはハイアームズ侯爵だけ処罰から外し、第二条はサザ―ラント州を領土贈与の件から外し、更にラマール州も贈与する領土は全土から7割に減らす事、そして第六条に関しては入国料金の撤廃に成功している。」
「そんなにも変更させていたんですか!?」
「ハハ…………”帝位継承権”を持っていない為交渉の席にすらついてもらえなかった私とは大違いだね………………」
「オリビエ…………」
ヴァイスの答えを聞いたマキアスは驚き、疲れた表情で呟いたオリヴァルト皇子の様子をミュラーは複雑そうな表情で見つめた。
「あれ…………?でも、ミルディーヌ公女はどうしてハイアームズ侯やサザ―ラントに関しては最大限に庇って、ログナー侯を含めたノルティアに関しては何の変更もしてもらっていないんですか…………?」
「簡単な話だ。――――――ミルディーヌ公女にとってはログナー侯の存在は邪魔である為、もし戦後生きていてもメンフィル・クロスベル連合に合法的に排除してもらえる上ログナー侯の件で自分と敵対する可能性があるログナー侯爵家の”力”も落としてもらえる為、ログナー侯の助命やノルティア州の領土贈与の件に関する交渉は最初から行うつもりはなかったとの事だ。」
「……………………」
「ロ、ログナー侯爵や侯爵家がミルディーヌ公女にとっては邪魔な存在って一体どういう事なんですか!?」
トワの質問に対して不敵な笑みを浮かべて答えたヴ
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