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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第32話
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…それは……………………」
「オリビエ…………ヴァイスハイト陛下。念の為に聞きますが、ミルディーヌ公女との会談の際にまさかオリビエ――――――オリヴァルト皇子がユーゲント皇帝陛下から帝位を簒奪した場合、ヴァイスラント決起軍はオリヴァルト皇子に協力するような事をミルディーヌ公女に訊ねたのでしょうか?」
ヴァイスの説明を聞いてユーシスと共に重々しい様子を纏って呟いたアンゼリカの様子をトワは心配そうな表情で見つめ、複雑そうな表情で答えを濁しているオリヴァルト皇子の様子を辛そうな表情で見つめたミュラーは表情を引き締めてヴァイスに訊ねた。

「ああ。――――――最もミルディーヌ公女自身は『ご家族を大切になさっているオリヴァルト殿下にそのような思い切った行動をする気概はないと思いますが』とも言っていたがな。」
「ハハ…………確かにミルディーヌ君の言う通り、私にはそのような覚悟は少なくても今はできないよ…………ちなみにヴァイス。万が一私が父上から皇帝の地位を簒奪して即位した場合、和解に協力してくれるのかい?」
ヴァイスの話を聞いて乾いた声で笑って呟いたオリヴァルト皇子は気を取り直してヴァイスに訊ねた。
「メンフィルがエレボニアに要求した”三度目の要求内容”の一部であるエレボニアの領土贈与とカイエン、アルバレア両前公爵をメンフィルに引き渡す件に承諾するのならば、和解に協力してもいいぞ。」
「…………その口ぶりですと、メンフィル帝国は領土贈与とカイエン公とアルバレア公の引き渡しの件については絶対に退くつもりはないという事ですか?」
ヴァイスの答えを聞いてある事に気づいたサラはヴァイスに確認し
「ああ。まあ、領土贈与の件に関しては話し合いの余地はあるかもしれんが…………――――――少なくて和解する為にはエレボニアは自国の領土を大幅に他国に贈与しなければならない事とカイエン。アルバレア両前公爵の引き渡しは”確定事項”だ。そしてリィン達もそれを納得の上で、今回の戦争にメンフィル・クロスベル連合側についている。」
「そ、そんなっ!?リィン達もエレボニアの領土が奪われる事やユーシスのお父さんが処罰される事も承知の上でメンフィル・クロスベル連合側についているって…………!リィン達はエレボニアを存続させる為に、メンフィル・クロスベル連合側についたんじゃないんですか!?」
ヴァイスの説明を聞いた仲間達がそれぞれ血相を変えている中アリサは悲痛そうな表情で声を上げて訊ねた。

「リィンさん達はエレボニアの件に関しては”ベスト”でも”ベター”でもなく、”何もしないよりはマシな結果”を目標としているとの事なのですから、エレボニアが敗戦後メンフィル・クロスベル連合に領土を削り取られる事や”戦犯”の引き渡しがされる事実も既に受け入れているとの事です。」
「そもそも戦争に
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