第32話
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で活動し辛くする為に既にオズボーン宰相が手をうっている可能性は高いでしょうね…………しかもユミルも、トヴァルの件や今のメンフィルとエレボニアの関係を考えるとメンフィル帝国軍はあたし達の活動を絶対に受け入れないでしょうし。」
「ああ…………それを考えると正規軍に治安維持を任せているケルディックやバリアハートは無理だろうな。」
「ルーレも恐らくだが父上やノルティア領邦軍の監視の為に正規軍もルーレの治安維持に介入している可能性が考えられるから、ルーレで活動する事も正直危ないだろうね。」
「それに帝都近郊のトリスタも多分無理だろうね。」
「さすがにレグラムまでにはオズボーン宰相達の手は伸びていないとは思うが…………今のエレボニアの状況を考えると、内戦では活動できた地域のほとんどが制限されている可能性は十分に考えられるな。」
「つまりオレ達は今まで活動できた地域のほとんどの地域が活動できなくなった可能性があるから、新しく活動できる地域を増やす必要があるのか…………」
トワの助言を聞いたサラ、ユーシス、アンゼリカ、フィー、ラウラ、ガイウスはそれぞれ考え込み
「それとディーター達によって凍結されていたお前達のIBCの口座もそうだが、お前達の親族の口座も口座を引出す人物がお前達ならば無条件で引き出せるように手配しておこう。」
「へ…………僕達の親族の口座を引出す人物が僕達だったら、無条件で引き出せるってどういう事なんですか…………?」
そこにヴァイスが自分の”譲歩内容”の補足の説明をし、それを知ったエリオットは不思議そうな表情で訊ねた。
「――――――要するに私達はIBCに貯めこんでいる親の金を親に無許可で勝手に使っていいって事さ。私もそうだが、Z組のみんなの中には相当な資産家の親もいるだろう?それらのお金も利用できれば、資金不足の問題もある程度解消できると思うよ♪」
「その口ぶりだとアンちゃんはログナー侯爵閣下の口座からお金を勝手に引き出すつもりなんだね…………」
「ハッハッハッ、当然じゃないか。あ、それとハイデル叔父上も結構貯めこんでいると思うから、そっちも使って構わないよ。」
エリオットの疑問に対して口元に笑みを浮かべて答えたアンゼリカの答えにアリサ達がそれぞれ冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中トワは疲れた表情を浮かべ、トワの推測にアンゼリカは暢気に笑いながら答えた。
「さ、さすがにそれは不味いと思うのですが…………後で私達がその人達に話も通さずに勝手にお金を使った事が判明すれば、色々な問題が発生すると思いますし…………」
一方我に返ったエマが困った表情で指摘した。
「――――――俺の場合は父は捕まり、兄は既に死んだのだから、遠慮なく引き出して今後の活動の足しにして構わん。今回の戦争は父上と兄上も元凶の一端を担っているのだから
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