第32話
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主張し、アリサの行動をトワは不思議そうな表情で見つめていた。
「確かに今回の戦争、ヴァイスハイト陛下の仰る通りオズボーン宰相もそうですけどユーゲント皇帝陛下にも否はあると思います。でも!オズボーン宰相もそうですけどユーゲント皇帝陛下にも何か深い事情があるかもしれません!その”真実”を知る事なく、メンフィル・クロスベル連合もそうですけどリィンもそれぞれの目的を果たす為にオズボーン宰相達を含めた多くのエレボニアの人々を犠牲にするなんて、納得できません!」
「アリサ君…………」
アリサの言葉にアンゼリカは驚き
「…………確かにアリサの言う通りだね。規模は全然違うけど、今回の件も内戦の続きのようなものだね。」
「ああ。エレボニアがメンフィル・クロスベル連合とリベールと和解する方法を探りつつ、オズボーン宰相達の真意を調べる事が”エレボニアの第三の風”である我らの役目だ。」
「それとクロウとジョルジュ先輩もそうだけどリィンやセレーネ、それにエリゼ君とエリス君、アルフィン殿下の件を何とかする方法も探らなければな…………!」
「クロウ達やリィン達の件もそうだが、ミリアムが今どこで何をしているか、そして合流方法も探らなければならないな。」
「今の状況のエレボニアを救う方法は普通に考えればリィンやミルディーヌ公女達の判断が”英断”なのかもしれない。――――――だが、だからと言って、それ以外の方法を見つける事を俺達が諦める訳にはいかん…………!」
「はい…………!内戦を超える事ができたのですから、今回の戦争の件もエレボニアやリィンさん達の為に私達にできる事が何かあるはずです…………!」
「うん…………!今の時点でもやるべき事は幾らでもあるね。」
「やれやれ………ほんとアンタたちと来たら。」
「リィン達も、まさか今度は自分達がアンタ達にどうにかしてくるとは思ってもいな――――――いえ、ひょっとした心の奥底では思っているかもしれないわね。」
「……………………」
アリサに続くようにフィー、ラウラ、マキアス、ガイウス、ユーシス、エマ、エリオットとZ組メンバーもそれぞれ決意の表情を浮かべ、その様子を見たサラとセリーヌは苦笑し、アルゼイド子爵は静かな笑みを浮かべて見守っていた。
「みんな…………ハハ、君達が諦めていない以上、”Z組”の設立者である私も諦める訳にはいかなさそうだね。」
「フッ、珍しくまともな意見を口にしたな。」
アリサ達の様子に目を丸くした後苦笑したオリヴァルト皇子にミュラーは静かな笑みを浮かべて指摘し
「――――――ヴァイス、先程の提案は悪いが断らせてもらう。最後の最後まで”悪あがき”もしないなんて、今までお世話になったZ組を始めとしたトールズの諸君もそうだが、リィン君やアルフィン達にも会わせる顔がない。」
「やれやれ………
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