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ある晴れた日に
63部分:穏やかな夜にはその十二
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穏やかな夜にはその十二

「いいな?」
「わかった。それで何だ?」
「俺の家はマイクロバスを持っているんだよ」
「そうなのか」
「お客さんの送迎でな。だから」
「スタープラチナの前にバスを着けてもらうのよ」
 これは明日夢の言葉だった。
「それで二次会とかすればいいじゃない」
「最初は俺の店で騒いでからな」
「そういうものがあったのかよ」
「それでどうだ?」
 佐々はあらためて正道に尋ねてきた。
「これなら普通に両方行けるだろ?」
「それにスタープラチナは駅前にあるのよ」
 明日夢は自分の家の店の立地も告げる。
「そこで解散したらすぐにお家に帰られるでしょ、皆」
「まあそうだな」
「だから両方よ」
「そういうことだ」
 二人で同時に言ってきた。
「これで団体さん予約できたし」
「万々歳だな」
「御前等何か凄い嬉しそうだな」
 正道は満面の笑顔、もう暗いというのに太陽みたいに晴れやかな表情になっている二人を見て言った。
「お客さんが来ることが嬉しいのはわかるがそれでもそんなに嬉しいか?」
「当たり前でしょ」
「お客様は神様だ」
 そして二人の返答はこうであった。
「神様は一人でも多い方がいい」
「御利益がそれだけあるだろうが」
 実に日本的な考えであった。
「だからなのよ」
「わかったか?」
「一応はな」
 納得はするがそれと一緒に呆れたようなものも顔に入れていた。
「しかし。御前等結構家の仕事頑張ってるんだな」
「これで食べてるからね」
「小遣いだってここからなんだよ」
 そこには現実があった。だからこそ二人も頑張っているというわけであった。
「わかったらそれでいいわね」
「サービスしとくからよ」
「どうする?」
 正道は二人の話を聞き終えてから未晴に顔を向けて判断を求めた。
「こいつ等の店にしとくか?」
「っていうかしなさいよ」
「来たらいいことかあるからよ」
「こう言ってるけれどな、こいつ等」
「どうしたものかしらね」
 皆は少しあやしむ目でその二人を見ていた。
「何か随分と怪しい酒もあるしな」
「前から思っていたけれどどっちもお酒や食べ物の入手ルート不自然だし」
 これについても営業秘密だという理由で決して言うことがないのだ。全く以って不自然なことの多い二人の家の経営ではある。
「サービスって言われても」
「何が出るやら」
「騙されたと思って来るのよ」
「そうだよ。騙されたと思ってな」
 しかし二人の態度は相変わらずだった。
「悪いようにはならないからね」
「そりゃ悪いようになる時の言葉だろ」
 春華が今の明日夢の言葉に突っ込みを入れた。
「爆弾酒なんて日本にあったのかよ」
「勿論マッカリもあるわよ」
 韓国の酒だ。やけに
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