4.住み込みとバイトと執事長
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インベスゲームの名の元に人間が力を着ければバランスが崩れ幻想郷が消滅する」
「っ!?」
「そもそも、インベスゲームとロックシードはヘルヘイムの果実や植物に対抗するための苦肉の策による副産物とレミリアから聞いた」
「ええ、その通りです。幻想郷に突如として現れた謎の植物。通称『ヘルヘイムの植物』。そしてその果実をドライバーを通してもぎ取ることによってロックシードを作ることができる。そしてまた、ヘルヘイムの植物と共に現れたインベスたちに対抗するためのライダーシステムとロックシードなのです」
それもレミリアから聞いた、と言い一旦間を開け再度真剣な雰囲気を割り増しにして智幸は更なる結論を口にした。
「もし、幻想郷が消滅するような事態になればヘルヘイムの侵蝕が外の世界にも広がる。更にヘルヘイムへの対抗手段がない状態でそうなれば世界が滅びるのも秒読みだ」
「では、それを阻止するために?」
「ああ、そうだ。インベスゲームを終わらせる」
なるほど、と呟き今までの話を整理した。言っていることは突拍子もないことだが理に叶っている。それに信憑性もある。仮になかったとしても今や外の世界で暮らせない身。このリスクは見逃せない。
「それでなんだけど、その〜思いっきり叩きのめしておきながらなんだけどよ。できれば、協力してもらえると、うれしいなーって」
さっきまでの雰囲気はどこにいったのか。今は申し訳なさそうにそして歯切れの悪い物言い。感情豊かな男だ。何とも不思議で面白そうな男だ。男性との交流が少ない咲夜は智幸に対しそんな感情を抱いた。
「ええ。わかりました。お嬢様の許しが降りた場合はあなたに協力ことを約束します」
「そうか!ありがとう!いや〜マジよかった!」
心からの安堵の笑みを浮かべる彼を見て、彼の言ったことは嘘ではないんだと、直感したのであった。
「改めて、十六夜咲夜です。よろしくお願いします」
「ああ!葛葉智幸だ!よろしくな!咲夜!」
「そういえば、何故執事服を着てるんです?」
「いや、あんなことしちゃったしせめてもの償いとして、暫くは家事を手伝うって言ったら『なら、これを着なさい。そしてきっちり役割を果たすこと。いいわね?』って言われて」
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