お友達
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どうでしょう?…こ、これ以上は安く出来ませんよ!」
店主の口調が変わり、表情も引きつっている。
「おいおい!僕達友達だろ!アナタが最初に言い出した…友達だったら、もっと安く出来るよな!?」
リュカは満面の笑みで店主の肩を抱く…ただ、声のトーンが笑って無い!
「し、しかし…私にも生活が…」
「僕達には旅が待っている!旅先では危険が付き物だ!折角出会えた友達だが、今日で最後かもしれない。そんな友達を見捨てるなよ!…安くできないのなら、その『マジカルスカート』を、オマケにつけてよ。いいよね!」
「………そ、それは………」
「と・も・だ・ち…だろ!!」
半ば脅しである。
「分かりました…魔道士の杖とマジカルスカート…1500ゴールドです…」
店主が力無く承諾する…しかしリュカの攻撃は止まらない!
「おぉ、友達!ありがとう、さすが友達!じゃぁ、はい。1500ゴールド!杖とスカート3着貰って行くよ!」
「さ、3着!!?な、何で3着も!?」
「だって女の子3人居るんだよ。3着必要でしょ!じゃぁ友達!またね〜」
「に、2度と来るなー!!!」
店主の悲痛な叫びが店内に木霊する。
「ほらウルフ。大事に使えよ!」
店から少し離れた所で、先程の戦利品をみんなに配るリュカ。
「しょ、商人顔負けの値切りっぷりやな!店のおっちゃんに同情してもうたわ!」
「魔道士の杖とマジカルスカート3着を、鉄の槍より安く買うなんて…リュカさん買い物上手!」
「最初に吹っ掛けてきたのはあっちだ!」
「それにしても、やっぱ凄いなリュカさんは!勉強になるよ」
羨望の眼差しでリュカを見るウルフ。
「さぁ、取り敢えず買い物は済んだでしょ?一旦宿屋へ戻ろうよ。お腹空いちゃった」
アルル達はリュカの希望で宿屋へ戻る。
少女3人は、リュカがくれたスカートを穿き、宿屋1階のレストランへ現れた。
「ど、どうですか…似合います?」
少し恥ずかしそうにハツキが訪ねる。
「このスカート、防御力があるのね…この先、重宝するわ!」
照れ隠しをしながらアルルが喜ぶ。
「戦闘で激しく動いたら、パンチラし放題やな…リュカはん、それが目当てなん?」
リュカの前で一回転してエコナが可愛く微笑む。
「うん。僕の思った通り、みんな可愛い!値切って良かった!!」
「俺の所にはスカート見せに来ないのは何故?」
ウルフの寂しそうな問い掛けにハツキが答える。
「だってアンタ、購入に何も寄与してないでしょ!リュカさんが買ってくれたんだから!」
「出だしは俺の魔道士の杖からだろ!」
「まぁまぁ…そんなに拗ねるなよウルフ。後で一緒に『ベリーダンス』見に行こうよ!」
「………リュカさん、ベリーダンスって何ですか?」
「うん!アッサラームの劇場
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