第十一話「ホロコースト・V」
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必殺の弾丸は士道の予測を超えあっという間に迫ってくる。自らの体で後ろにいる折紙が何処まで防げるかは分からない。折紙も士道を助けようと随意領域を発生させるが彼女のCR-ユニットの随意領域で防げる力などたかが知れていた。
直ぐに襲いかかって来るであろう痛みを想像し士道は目を瞑る。
しかし、それは
突然遮るように現れた熱風でかき消された。
「え…?」
「なっ!?」
「…」
士道は襲いかかって来ない痛みに疑問を持ち全てを見ていた折紙は驚きの声を上げ弾丸を呆気なく消された彼女は不快そうに眉を顰め上空を見る。
そこには、
「間に合った様ね」
天女の如き衣服を羽織り
「少しだけ力を返してもらうわよ士道」
炎を纏った
「焦がせ〈灼爛殲鬼〉!」
五河士道の妹、五河琴里の姿があった。
「さあ、私たちの戦争を始めましょう」
天宮市とは別の場所、暗い空間に彼らはいた。
「時は近い」
「我らの悲願はもうすぐ果たされよう」
「だがまだ不確定要素がある。それはどうする?」
「決まっている。いつも通りさ」
「そう、我らの前に立ちふさがる者には死を与えるだけだ」
「さあ、諸君。最後の仕上げを行おうじゃないか」
それを最後にこの空間からは声が完全に消えた。
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