第百六十二話
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第百六十二話 家まで送り
雪路はカーミラに自分の部屋まで案内してもらった、だが雪路は自分の部屋の扉の前に来たところでカーミラに尋ねた。
「あの、私のお部屋のことは」
「何故私が知っていたか」
「お話したでしょうか」
「わかるのよ」
カーミラは雪路に微笑んで答えた。
「私には」
「そうなのですか」
「人の心がね」
それがというのだ。
「目を見ていると」
「目をですか」
「そう、私はね」
「不思議ですね」
「私はそうだから」
自分の能力のことは隠して述べた。
「わかったのよ」
「そうですか」
「そうよ、では今日はね」
「これで、ですね」
「お仕事にね」
「励めばいいですね」
「別れた相手は同じ職場にはいないわね」
カーミラは雪路にこのことを確認した。
「そうよね」
「はい、違います」
「それならね」
「これで、ですね」
「終わりよ、そしてはじまりよ」
カーミラは雪路にこうも言った。
「貴女のね」
「新しい恋を見付けて」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「楽しめばいいわ」
「そうですか、では」
「ええ、はじまりの為にお部屋に入れば」
つまり帰ればというのだ。
「よく寝てそして」
「またですね」
「元気に起きればいいわ」
「そうですね、今日はよく寝れそうです」
雪路はカーミラに笑顔で答えた。
「では」
「機会があればね」
「またですね」
「会いましょう」
カーミラから言ってだった、彼女は雪路と別れた。そうしてそのうえで自身の屋敷に戻り楽しい夜を過ごすのだった。
第百六十二話 完
2019・5・23
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