シャンドラの|灯《ひ》をともせ
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う、と考え、アキトは神兵5名を迎え撃った。
アキトは両手を左右に素早く伸ばし、引力の力により神兵2名を強制的に引き寄せる。
その力はドラム王国以降、弱体化していた力とは一線を画すものであり、抵抗も許すこともなく、2名の神兵を骨が軋むと錯覚させる程の力で引き寄せた。
アキトは即座に周囲を一瞥し、宙へと軽く跳躍し、背をのけぞる形で引き寄せられた神兵の側頭部を蹴り抜ける。
続けて、宙を蹴り、残党である神兵2名の手首をへし折ることで貝を無力化し、顎に掌底を叩き込むことで意識を刈り取っていく。
最後に、未だに仲間達が一瞬で無力化された状況に理解が追い付いていない最後の神兵の懐に一足で近付き、純粋な身体能力による掌底を叩き込んだ。
アキトは為す術無く地面と平行して吹き飛ぶ神兵の背中へと回り込み、両手を地に付け、上空へと蹴り飛ばす。
上空にて体勢を立て直したアキトは神兵の背中から生える羽を掴み、受け身を取る時間すら与えることなく、既に意識が朦朧としていた神兵を高速回転の状態で眼下の地面へと叩き付けた。
その神兵は頭から地面に突き刺さり、大地はその威力に亀裂を生み出している。
「ナイスぅー、アキト」
「スカッとする一発だったな」
ルフィとゾロが軽快な笑みを浮かべながら、アキトとハイタッチを交わす。
アキトもノリノリな様子でそれに応えた後、神兵達から貝を根こそぎ奪い取った。
「いや、何もそこまでしなくても……」
「とても頼もしいけど、流石に敵に同情しちゃうわ……」
「そうですか?私はアキトさんのスタンスが正しいと思いますが……」
「私もそう思うわ」
神兵達の惨状にナミとウソップが涙を禁じ得ない様子で口元を手で覆う。
ビビとロビンの2人だけはアキトを否定せず、共感の意を示している。
「青海人のあの男性、とても容赦ないのである」
ガン・フォールとピエールは戦慄した様子で身震いし、アキトに対して少しばかりの恐怖を感じていた。
「先ずは、この邪魔な彼らを片付けるわね」
「ロビンは相変わらず達観してんなぁ」
ロビンが神兵達を地面から咲かした手でこの場から転がし、片付ける様子をウソップは涙ながらに見詰める。
「頼もしいじゃぁないか、ガン・フォール殿」
「ノーランドの子孫殿……」
呆然とするガン・フォールにクリケットが笑いながら話しかけ、背中を叩く。
ピエールはマシラとショウジョウの2人が宥めていた。
「よし、それじゃあ、野郎共。この島がかつてのジャヤであったことが分かった以上、俺達がすべきことは分かるな?」
そんな混沌とした雰囲気の中、ルフィが仲間達へと問い掛ける。
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