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世界に痛みを(嘘) ー修正中ー
シャンドラの|灯《ひ》をともせ
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しいあの力を使用して以降、出力が大幅に落ち、全力の能力の行使が制限されてきた。
 しかし、それも漸く終わり、本来の力を発揮することが出来る。

「た、助かったわ、アキト」

 ナミは安堵から大きく息を吐き、アキトに脱力する形でもたれ掛ける。 

「あれだけの規模の雷のエネルギーを使うことを考えると、恐らく彼はゴロゴロの実の能力者ね」

 そんな中、ロビンは冷静にエネルの能力は自然系でも頂点に位置する雷の力であろうと推測していた。
 突如、この場に出現したのも雷の速度による高速移動であろうとロビンは分析する。

 ロビンから焦っている様子は見られず、最初からアキトがエネルの力を無効化することが出来ると確信していたかのようだ。
 そんなロビンの無言の信頼とも呼ぶべき態度にアキトはどこかこそばゆい気持ちを感じる。

 だが、今はエネルの対処が先だ。
 アキトは私情を捨て、エネルの能力について分析し、ロビンと同じ結論に至る。

 どのような力にも弱点となる穴が必ず存在するものだ。
 アキトはゴロゴロの実の能力の弱点を模索する。

 正直なところ、ゴロゴロの実とジカジカの実の能力の相性は決して悪くない。 
 しかし、ジカジカの実がゴロゴロの実の能力の天敵となり得る力ではないことも事実だ。
 覇気の熟練度もロギアの能力者を撃退するレベルにまで習得している状況ではない今、ゴロゴロの実と対となる能力が必要だ。

「そうなると船長さんのゴムゴムの実が有効ではないかしら?」

 アキトと同じ結論に至ったロビンがルフィを見据える。

「船長さん、あの(ゴッド)・エネルの相手を頼めないかしら」
「おう、任せな!」

 気合十分な声でルフィはロビンの頼みを意気揚々と承諾した。

 しかし、絶縁体のゴムは雷を完全に遮断するわけではなく、あくまで雷を通しにくい性質を持つに過ぎない。
 悪魔の実にその法則が成り立つのかは不明であるが、助言しておくに越したことはない。
 ゴムの能力を過信しないようにアキトはルフィに忠告し、森林の奥を見据える。

 アキトが森林の奥を見据えたのと同時に、森の奥から5名のスカイピア神兵が現れ、ルフィ達を取り囲んだ。

「そこまでだ、青海人共!」

 その長き耳朶を揺らし、神兵達はルフィ達を睨み付ける。

「神よりお前達には手出しはしないように忠告されていたが、お前達を改めて危険分子だと判断した」
「故に、お前達、青海人共は我々が排除する」

 神兵がそれぞれの掌に仕込んだ(ダイアル)を構え、ルフィ達へと牙を向く。
 意気揚々と撃退しようとしていたルフィとゾロを手で制し、アキトが前へ進み出た。

 少しばかり試したいことがある。
 人がいる方が絵になるだろ
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