シャンドラの|灯《ひ》をともせ
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抉り、大気を振動させる。
大地が爆ぜ、抉れ、神の地そのものが一瞬で消滅した。
大地から爆炎と爆煙が天へと立ち昇り、幾本もの木々が壊れ、木片が飛び散っていく。
瞬く間に、見渡す限りの大地が一直線に抉れ、?き出しの大地が現れた。
エネルは満足気な笑みを浮かべ、雷と化してその場から姿を消すのであった。
▽▲▽▲
故郷である神の地を取り戻すべくシャンディアの戦士達が空の雲を駆け抜ける。
戦士の一人、ワイパーを先頭にシャンディアの戦士達はエネルの撃破を目的に神の地へと辿り着く。
そして、彼らが神の地へと足を踏み入れた瞬間、幾本もの雷が天より落とされ、シャンディアの戦士達の姿が消えるのであった。
ルフィ達を排除し、箱舟マクシムの下へと帰還したエネルは心綱を遣い、空島全土の様子を探る。
雷の体を利用することで電波を読み取り、空島に生きとし生ける全ての生き物の声を聞き取っていた。
「ヤハハ、シャンディアの連中が遂に来たか」
玉座に座り、エネルはワイパー達の来訪を歓迎する。
「だが、少しばかり遅かったな」
しかし、既にエネルの関心はワイパー達から消えている。
自ら勧誘に出向いた青海人と決別した今、エネルがシャンディアの連中を待つ意味もなかった。
「沈め」
右腕を掲げ、天へと雷を飛ばす。
途端、雷鳴が轟き、膨大なまでのエネルギーが今まさに神の地へと到着していたシャンディアの戦士達を襲った。
唯一、ワイパーだけが神の裁きの裁きから逃れることに成功したことに気付いていたが、エネルにとって最初からワイパーなど敵ではない。
故に、エネルはワイパーを敢えて見逃し、次なる目的地へ向かうべく姿を消した。
神の地に煙が立ち昇る。
エネルが放った神の裁きにより森林は焼かれ、大地は抉れていた。
その中から、五体満足のルフィ達の姿が現れる。
見れば周囲がドーム状の不可視の力で包み込まれ、エネルが放った莫大なエネルギーの本流を防いでいた。
依然として空中にて放電する雷は弾かれ、大気が爆ぜたかのように一瞬で周囲の煙が吹き飛ばされる。
全滅すると確信していたガン・フォール及びピエールは瞠目し、荒れ果てた森林を見渡す。
周囲一帯の大地は無残にも抉れ、焦土と化していた。
「……」
エネルの正面に佇んでいたアキトは己の左掌を見詰めている。
漸く力が戻った
ドラム王国で負担が激
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