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聖国のジルフリーデ 〜勇ましき姫と気高き女騎士と、男勝りな女戦士と妖艶な女盗賊は、媚薬の罠に乱れ喘ぎよがり狂うも、心だけは屈しない〜
番外編 凛々しき女王は、己の全てを受け入れる
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持つ獰猛な巨漢。凛々しき女王と、欲深なケダモノ。何もかもが隔絶された彼らだからこそ――「身体の相性」だけは、抜群であった。
「……っ!」
しかしそれは、あくまで生殖本能の側面に過ぎず――理性との共存により成り立つ「人間」の、真理ではない。
脇目も振らず逸物にむしゃぶりついていたジルフリーデが、ふとアンジャルノンの言葉に反応し、傍らの水面を見遣り。一糸纏わぬ裸身を捧げ、乳房と唇と肌で剛剣への「奉仕」を続ける自分の姿を、眼にした瞬間。
「……!」
抗い難き本能に押しやられ、脳裏の遥か遠くへと追放されていた理性が――「羞恥」となって蘇り、彼女の頬を赤く染め上げる。
「ぬ……?」
そして、アンジャルノンへの奉仕を中断した「女王」は。恥じらいと屈辱に震え、快楽に翻弄されながらも――毅然とした眼差しで巨漢を睨み上げる、「本当の自分」を取り戻していた。
「はぁ、はぁっ……アン、ジャルノンッ……!」
「……ふん、我に返りおったか。どうやらまだまだ、責めが足りなかったようだなッ!」
その変化から、ジルフリーデの「復活」を悟った巨漢は――再び、その白く豊満な肢体を手篭めにするべく、一気に覆い被さって来る。
胎内に残る白濁の熱と、長時間に渡るまぐわいによる疲労のせいで、憔悴しきっている身体に鞭打ち――辛うじて身を翻して、回避に成功したジルフリーデは。
「……やぁッ!」
「ごッ――!?」
不意を突いたヒップアタックを、アンジャルノンの鼻頭に当てる。そして急所に打撃を受け、一瞬怯んだ彼が身を起こすよりも早く。
「……はぁっ!」
「むっ!」
水辺の端に転がり――愛用の剣を拾い上げた。
陽射しに照らされ、眩い輝きを放つ切っ先を前にして――彼女を再び組み伏せようとしていたアンジャルノンは、思わず立ち止まってしまう。
――ジルフリーデとアンジャルノンの間には、凄まじい
力量
(
レベル
)
の差がある。それは数年に渡り鍛錬を続け、見違えるほどに腕を上げた今でもなお、埋めきれないほどの隔たりだ。
しかし今のアンジャルノンは相棒だった鉄球を失い、丸腰も同然。さらに帝国騎士団の馬車から脱走し、ここまで逃げ込んで来た時点で――すでに体力は消耗しきっている。
その状態で45発も、ジルフリーデの子宮に
膣内射精
(
なかだし
)
していたこともあり。彼はもはや精力的にも、満足に戦える状態ではなくなっていたのだ。
「むぅっ……!」
「どうやら……さしものあなたも、勝ち目がないと理解出来たようですねッ!」
ジルフリーデ自身も犯され続たせいで――白く扇情的な足腰が、限界に震えている。それでも鋭い眼差しと剣の切っ先は、真っ直ぐにアンジャルノンを捉え続けていた。
「……い、い
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