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聖国のジルフリーデ 〜勇ましき姫と気高き女騎士と、男勝りな女戦士と妖艶な女盗賊は、媚薬の罠に乱れ喘ぎよがり狂うも、心だけは屈しない〜
第8話 堕ちた姫君は、快楽に溺れ「種付け」を望む
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ジルは、ジルは孕みますぅっ! アンジャルノン様の、アンジャルノン様の子を……はぁあぁあぁああーっ!」
母の声さえ届かなくなり、狂乱の性交に溺れ、妊娠に向かい突き進んでいくジルフリーデ。そんな愛娘の変わり果てた姿を見せ付けられ――アリアレイテは悲しみに暮れた表情のまま、身を震わせている。
「ぬぉおぉッ!」
「はぁあぁっ……ぁあぁあぁああんっ!」
――そして。極上の快楽による互いの絶叫が、この寝室に轟き。
同時に絶頂を迎えた2人が、きつく腰を絡ませ合い。ジルフリーデの強烈な締め付けにより、アンジャルノンの剛剣が
その時
(
・・・
)
を迎え。
子種を待ち焦がれている姫君の子宮に、熱く焼け付くような白濁の奔流が注ぎ込まれる。
この場にいる誰もが、そう確信していた――その時であった。
「姫様ぁあーっ!」
「ジルゥウーッ!」
「ジルッ!」
「――!」
刹那。姫君の聴覚に響き渡る、仲間達の叫びが――媚薬によって押しやられていた理性が、蘇る。
快楽一色に染められていた、彼女の瞳に現れる、かつての気高さが――失われかけていたジルフリーデの心に、「本来の自分」を宿していった。
――アンジャルノンの子供など欲していない、「本来の自分」を。
「ぬっ……おぉっ!?」
「はぁあ……あぁあぁあーっ!」
それが。聖国の全てを圧倒的な「力」で踏み躙って来た巨漢が、初めて余裕を崩された瞬間であった。
膣内射精される直前。絶頂により弛緩していたはずのジルフリーデの膂力は――仲間達の呼び声によって生まれた「気力」だけで。
自身に「種付け」を行おうとしていたアンジャルノンの巨体を、突き飛ばすほどの威力を発揮したのである。
しとどに汗ばみ、淫らな匂いを放つ豊満な肢体の奥では、すでに降り切った子宮が受精の準備を整えていたのだが。白くか細い両腕でアンジャルノンの胸板を押し除け、剛剣を引き抜いた彼女は――その「生殖本能」にさえ、打ち勝っていたのだ。
「はぁ……あぁっ……!」
「バッ……バカな!? 媚薬は確かに効いているはずッ……!」
そんな彼女の淫靡な身体に降り掛かる、白濁色の粘ついた雨が。微かな理性を以て「種付け」を拒んだ姫君の選択を、象徴している。
どんな時も支え合い、ここまで辿り着くために冒険して来た仲間達の叫びは――媚薬効果さえ塗り潰す、限界以上の力を呼び覚ましたのだ。
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