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聖国のジルフリーデ 〜勇ましき姫と気高き女騎士と、男勝りな女戦士と妖艶な女盗賊は、媚薬の罠に乱れ喘ぎよがり狂うも、心だけは屈しない〜
第7話 勇ましき姫は、処女喪失に乱れ狂う
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みてはどうだ?」
「……言われずともッ!」

 本来ならば、こんな安い挑発に容易く乗る彼女ではない。が、母親を目の前で穢され、幼馴染(ラフィノヴァ)から教わった闘剣術を貶され、媚薬による下腹部の熱に苛まれた今の状態では――冷静な判断力を保てるはずもなく。
 ジルフリーデは昂る激情に身を委ね――激しく胸を揺らし、甘い匂いと汗を撒き散らしながら。その白く艶やかな手に握られた剣を振り上げ、ベッドに悠然と腰掛けている、全裸のアンジャルノンに斬り掛かって行った。

「……フハァッ!」

「がッ――!?」

 無論、そんな彼女の挙動はアンジャルノンにとって児戯に等しい。ベッドの下に隠されていた漆黒の鉄球を手に、跳び上がったジルフリーデを狙う帝国の猛将は、勢いよく得物を放つ。
 空中に飛び出してしまっては、回避もままならない。姫君は咄嗟に盾を構え、鉄球の一撃を受け止めようとする――が、それは到底、女性の膂力で凌ぎ切れるようなモノではなかった。

 強烈な一撃を浴びせられたジルフリーデの身体は、まるで紙切れのように吹き飛び――寝室の壁に叩きつけられてしまう。

「ぅあぁッ!」
「ジルッ!」
「他の連中がやるような攻撃なら、あるいは耐えられたのかもなァ。しかし悲しいことに、俺とお前らとじゃあ……根っこから力量(レベル)が違い過ぎる」

 今までどんな厳しい戦いも、仲間達と共に乗り越えてきたはずの姫君は――たったその1発だけで、立ち上がることさえ出来なくなるほどのダメージを受けてしまった。
 身を震わせ、剣を杖のように立てながら、気丈に立ち上がろうと死力を尽くしているジルフリーデ。そんな彼女の姿を悠々と眺めているアンジャルノンは、ベッドに腰掛けたまま一歩も動いておらず、戦う構えすら見せていない。
 その光景を目にすれば、誰もが確信するだろう。敵うわけがない、と。

「だからッ……なんだと、言うのですッ! そんなことは……初めから、分かり切っていたことッ……!」
「ふふふ、それは失礼したな。ならお詫びと言ってはなんだが……アリアレイテにくれてやったモノとは比較にならん、『極上の快楽』を教えてやろう」
「……ぅあッ!?」

 それでもなお、戦うことを諦めない気高い彼女の姿にこそ――好色の猛将は、興奮しているのだ。真っ直ぐな瞳を甘い快楽に染め上げんとする悦びが、剛剣の怒張をさらに煽る。
 そして、鉄球を鎖から外したアンジャルノンは――その鋼鉄の縄を、腕の力だけでジルフリーデに投げ付けると。瞬く間に彼女の肢体を縛り上げ、自分の元へと強引に引き寄せてしまった。

「――んぅッ!?」

 そこから、手始めとばかりに。ジルフリーデの身体を瞬く間に抱き締めた猛将は、その欲深な貌を近づけ――真っ先に唇を奪う。
 淡い桃色を滲ま
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