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聖国のジルフリーデ 〜勇ましき姫と気高き女騎士と、男勝りな女戦士と妖艶な女盗賊は、媚薬の罠に乱れ喘ぎよがり狂うも、心だけは屈しない〜
第6話 気高き女騎士は、絶倫と執念に乱れ狂う
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とは、王妃アリアレイテの手引きで城からの脱出に成功したジルフリーデを連れ、安全な場所まで落ち延びることだけ。彼女に代わり現場の指揮を取っていた元団長は、アンジャルノンとの一騎打ちに敗れ――非業の死を遂げた。

 そして、間一髪帝国軍の追っ手から逃れたジルフリーデは、自分達の手で聖国を取り戻すと誓ったのである。そんな彼女に師匠譲りの荒稽古を付ける中で、ラフィノヴァ自身も師の仇を討つための猛特訓に明け暮れていた。
 やがて、自分以上の才覚を発揮し始めていたジルフリーデと共に――ラフィノヴァは聖国騎士としての本懐を果たすべく、旅立ったのである。

 全ては仕えるべき姫君にして、最愛の幼馴染でもあるジルフリーデを守るため。そして、厳しくも温かく自分を導いてくれた、先代騎士団長の恩に報いるため。
 新たな仲間達を得た姫君と共に、ラフィノヴァは今も戦い続けている――。

 ◇

 媚薬の香は吸引するだけでなく、肌に付着してもその効果を発揮するように造られている。ならば城内にある水浴び場で媚薬を洗い流せば、ある程度は効果を抑えられるはず。

「おい、あの女騎士どこに行った!?」
「くそっ、こっちにもいねぇ! どこだァッ、出て来やがれッ! イイ思いさせてやっからよォ!」
「俺様の味をタァーップリと教え込んでやるぜェッ!」

「……はぁ、はぁ、はぁっ……!」

 帝国兵達の追撃から逃れ、各フロアを駆け回っていたラフィノヴァは、そう考えていた。卓越した身体能力を持つ彼女は、その作戦を実行に移すべく――追っ手を撒くと一目散に、水浴び場へと移動する。

「はぁ、はぁっ……よ、よし、ここなら……!」

 窓辺から城下町の風景を一望できる、上層に設けられた広大な水浴び場。そこに辿り着いたラフィノヴァは、周囲に敵の気配がないことを確かめつつ――鎧を脱ぎ捨て、その下に隠された豊満な肢体を露わにする。
 媚薬に苛まれながら長く走り続けてきたこともあって、すでにその白い裸身には多くの汗が伝っていた。ブロンドのロングヘアとたわわな双丘、扇情的なラインを描く臀部を含むその全身からは、オスの情欲を掻き立てる匂いが絶えず漂っている。

 こんな無防備極まりない状況で奇襲を受ければひとたまりもないし、それでなくても早く仲間達と合流しなければ、単独で行動しているジルフリーデが危ない。ラフィノヴァは恥じらう暇も惜しむように、素早く水面に白く艶やかな足先を入れていく。

 やがて足の指先から足の裏、脹脛、太腿、臀部、くびれ、乳房、腋、鎖骨、首筋、うなじへと――彼女の扇情的な裸身の全てが、水に滴り濡れて行った。その全身に隈なく水が当たり、ラフィノヴァはある程度の媚薬効果は解消されたのだと確信する。

「……よし、もういいはずだ。姫様、今このラフィノヴァが
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