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ある晴れた日に
62部分:穏やかな夜にはその十一
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「そうだよ。とにかく佐々よ」
「ああ」
 正道はまた佐々に顔を向ける。佐々もそれに応える。
「まともな酒出るんだろうな?爆弾酒でも出すのか?」
「猛虎堂にも爆弾酒あるけれどな」
「あるのかよ」
「けれどちょっと聞け」
 こう言って一旦正道を落ち着かせる。見れば正道は話に熱中してギターを奏でるその手を止めてしまっている。気付けばそうなっていた。

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