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聖国のジルフリーデ 〜勇ましき姫と気高き女騎士と、男勝りな女戦士と妖艶な女盗賊は、媚薬の罠に乱れ喘ぎよがり狂うも、心だけは屈しない〜
第4話 妖艶な女盗賊は、触手と挟撃に乱れ狂う
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ったのである。

「古代の罠ね……! くっ……んふぅっ!?」

 生物的な柔らかさと「意思」を持ち、彼女の妖艶な肢体を絡め取る触手の群れは――その柔肌を無遠慮に這い回り、擦り付けていた。
 本来なら気味の悪い滑りを伴う感触しかない、ところだったのだが。

「こ、このっ……わ、私から離れ……はぁ、ぁあっ!」

 霧状に気化した媚薬を吸い、体内から肌へとその効果が広がっている今となっては――それすらも「快感」に繋がってしまう。
 手にした槍で斬り払おうとするも、触手は容易くかわしてしまい――するりとロザヴィーヌの軽装を剥がすと、いきなり彼女の双丘に絡み付いてきたのだ。露わにされた桜色の()を狙い、花のように開かれた触手の先端部が吸い付いてくる。

「や、やめっ……ひぁあっ!?」

 すでに媚薬によって、身体中が快楽一色に染められつつあるというのに。触手は容赦なく、ロザヴィーヌの全身に纏わり付き――這い回る。

「やめっ、やめてっ! そ、そんな、ぁあっ、はぁあぁっ、そんな所を――んぁあぁあッ!」

 体温の上昇に併せて滲む汗を、舐め取り。たわわに揺れる胸の頂を、果実そのものを、肉感的な白い太腿を、脹脛を、足先を。ふくよかな臀部も、背中も腋もうなじも、股下も、秘所も――舐めしゃぶるように。
 なまじ人間ではないが故に、僅かな加減もない快楽の波。その責めに淫靡な声を漏らす彼女の姿にはもう、先程まで男達を手玉に取っていた「女傑」の面影は、微塵も残されていない。

「ん、ひぃあぁあっ……はぁあぁああっ! ま、待って、やめっ、私が……この私が、こんな触手如きで……ひ、ぃあ、あぁあはあぁああッ!」

 やがて、槍を握る力さえ維持出来なくなった彼女が――得物を地に落とし、金属音を響かせた瞬間。全身に迸る快楽の電流は臨界点を超え、人ならざる手による絶頂が齎された。
 甘美な悲鳴と共に純白の女体が仰け反り、振り乱された緑色のボブカットと、豊満な双丘が揺れ動く。その肢体を伝っていた汗も、勢いよく飛び散っていた。

「はぁ、はぁ、んはぁっ……」

 それから間もなく、侵入者への制裁は終わったと言わんばかりに――触手の群れは、壁の中へと引っ込んでしまった。
 男どころか人間ですらない「罠」により、絶頂へと押し上げられた屈辱と。未だに肢体を震わせる、快感の余韻によって――ロザヴィーヌは触手から解放されてもすぐには、槍を取り立ち上がることが出来ずにいた。

「ほっほぉー……いい格好じゃねぇか、美の義賊と名高いロザヴィーヌさんがよぉ!」
「いいもの見させてもらったぜぇ、ここまで誘い込んだ甲斐があったってもんだ!」
「……!」

 だが、これで終わりではない。否、始まりですらなかったのだ。
 ふと彼女が顔を上げた瞬間―
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