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聖国のジルフリーデ 〜勇ましき姫と気高き女騎士と、男勝りな女戦士と妖艶な女盗賊は、媚薬の罠に乱れ喘ぎよがり狂うも、心だけは屈しない〜
第2話 4人の女傑は、汗の匂いを撒き散らす
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な肢体が、太腿と腋、そして白い谷間を露わにした軽装備から覗いている。
彼女――ロザヴィーヌの手に握られた槍はすでに、獣欲を隠さないケダモノ達へと狙いを定めていた。
「いいんじゃない? 女をナメてるバカなサル、ってのは倒し易くて楽なもんよ。尤も、張り合いが無さすぎるってのも……考えもんだけどね?」
そんな彼女の軽口に同調する、赤髪のショートヘアを揺らす女戦士――ベーナゼット。その豊満な谷間を強調する服装からは、胸だけでなく脚や腕から漂う色香も振り撒かれている。
うなじから窺える白い肌は、男達の視線を惹きつけ――その手に握られた斧が、彼らの首を狙っていた。
「お前達! 油断するなといつも言ってるだろ……おい! なんだその『まーた始まったよ』みたいな眼は! 全く……姫様、これでいよいよ最後です! 勝ちましょう、王妃様のためにもッ!」
好戦的な彼女達を一喝しながら、両手剣を構える長髪の女騎士。艶やかなブロンドのロングヘアを、腰まで伸ばしている彼女――ラフィノヴァは、その堅牢な白銀の鎧に、熟れた肢体を封じ込めている。
そして、彼女の隣で。天使の羽が描かれた、聖国の紋章を刻む――剣と盾を構えた、1人の美姫が。
「えぇ、分かっています! ラフィ、ベナ、ロザ……皆、今まで私に付いて来てくれて、本当にありがとう。必ずアンジャルノンを倒して、母上を救い……この国を取り戻しましょうッ!」
見る者全てを魅了する、母譲りの美貌に。勇ましい表情を浮かべて――高らかに剣先を掲げていた。
身軽さを優先し、極限まで軽量化された鎧は、腋や太腿、胸元が露出している扇情的な外観であり。彼女自身の見目麗しさも相俟って、帝国兵達の視線を最も強く集めていた。
横髪を伸ばした藍色のツインテールが、城門から吹き抜ける風に揺れ――天が齎したその悪戯が、彼女のミニスカートを捲り上げる。
「……っ」
その下に備わっていたのは単なる下着の類、ではなく。この世界において最も薄く、軽い金属によって特別に造られた「貞操帯」であった。
聖国の王女は代々、婚姻を結ぶまで純潔を守るため、この特殊な貞操帯を装着することが掟とされている。
今までの冒険と戦いの中で、敵に組み伏せられたことは何度もあったが――この貞操帯のおかげもあり、彼女は今に至るまで処女を守り通せているのだ。
そして彼女達が纏っている、露出度の高い装備も。全て男達を色香で惑わし、油断させるための布石。故に風でスカートが捲れようが、恥じらってはいられないのである。
「……いやっはァァッ! やっちまおうぜお前らァアッ!」
「うぉあぁあぁあーッ!」
やがて、微かに頬を染めるジルフリーデを筆頭に。彼女達4人が、同時に得物を構え――大きく揺れる熟れた果実が
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