ありふれた職業で世界堪能 3
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ほどで戻ってきた徹が言うには特に罠などはなく、真実の歴史を見せる魔法陣とそれによって強力な魔法、神代魔法を手に入れたそうだ。コテージ自体はリビング、キッチン、書斎にベッドルーム、それと大きな浴場に加え、此処に住んでいた反逆者は錬成士だったのか素材置き場とその完成品置き場があったそうだ。
「水源とその周囲も調べてくるから神代魔法を覚えてきてくれ。相性が悪いとは言わないが、儂は土台にエンチャントするので精一杯だ。それも大したことがない。精々多少の熱をもたせるとか、酸素ボンベが普通より多めに入るとかその程度だな」
それだけを告げて滝の方に歩いていってしまった。とりあえず徹の言っていた本当の歴史と神代魔法が手に入る部屋へ向かう。本来の歴史は、まあ予想通りだった。エヒト神をどうするか、それは置いておこう。場合によっては向こうから来る可能性が高い。対策だけは怠らないようにしておく。生成魔法はオレと相性がいい。錬成士だったオスカーが使っていたもので、よく馴染む。素材もかなり珍しいものがある。今より高性能な義手も作れそうだ。徹に言われるまでもなく暫くの間此処から動く気にはなれない。
コテージから外に出ると徹が焚き火で服を乾かしながら魚を焼いていた。
「ハジメ、水は綺麗だし魚が、ふ・つ・うの魚が泳いでたぞ」
「まじで!?」
駆け寄ればすぐに串に刺した魚を渡してくれる。それにかぶりついて味わう暇もなく飲み込む。
「久しぶりの魚。日本で食えるのとは違うけど、それでも懐かしい」
「食え食え、結構な数がいるからな。晩飯は期待してろ。味噌も醤油も急いで醸造してるからな」
本気で徹が居てくれて良かった。
オルクスの大迷宮最深部にたどり着いて2ヶ月、儂達は自己研鑽に励んだ。原作と同じ仙豆の作成、拘束に使っていた豆の特化型の開発、超促成栽培でも日本で作られている農作物と同じ味になる品種の開発、大麦・米・ブドウの発酵ジュースの生産、魚の乾物の作成、魔物の美味しい料理法などなど。充実した2ヶ月だった。
ハジメも生成魔法を使ってアーティファクトを幾つも作った。中でも便利なのは自動二輪・四輪だな。ガソリンの代わりに魔力で動くバイクと車でサイドカー付きの自動二輪とハンヴィータイプの四輪、キャンピングカータイプの四輪だ。出来れば軽トラ型も欲しかったが素材が足りなかったので諦めた。無論全てに武装が隠されている上に、走行時に地面を錬成して均すことでどんな悪路でも走ることが出来る。
あとは、四次元ポケット。時間停止タイプなので収穫物を腐らせなくて済む。とはいえ出し入れができるのはハジメが持っている分だけで取り出し限定が2個なので儂と香織が持っている。指輪型で左手薬指に嵌めようとしてユエの視線
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