第91話 ペットは最期まで責任をもってお世話しましょう
[10/10]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き
「そうですよ。勲さんの言う通りですよ」
「じゃぁさ、何でそんな親しげに下の名前で呼び合ってる訳?」
(し、しまったああああああああああああ!)
(完全にその事は頭に入れてなかったわあああああ!)
二人揃って墓穴を掘ってしまった瞬間であった。思わず青ざめてしまったが、既に後の祭りである。
「なぁんか怪しいよなぁお前ら」
「え、えぇっと・・・」
「まぁさぁかぁ、お見合い・・・だったりして?」
「「ギクゥッ!!」」
いきなり確信をついてきた銀時のそれに近藤とアリアが揃って肩を震わせてしまった。これはもう「はい、その通りです」と言っているようなものだったりする。
「あれあれぇ? もしかしてマジなの? マジなのそれ? おいおいゴリラぁ。とうとうお妙の事は諦めて新しい女に暮らすチェンジしたってかぁ? しかも結構グラマーな姉ちゃんじゃねぇか。羨ましいねぇコノヤロー」
「ば、馬鹿な事言うな万事屋! 俺の中ではいまだにお妙さんこそが至高の存在であり究極の存在なんだ!」
「近藤様。それを見合い相手の目の前で言うのは些か常識知らずかと思われますが?」
正直その台詞は今一番なのは(シュテル)に言われたくないと誰もが思った筈だ。
その時だった。つい今の今まで散々無視されてきていた二頭のゴリラ達が突如ブッツンきたのか凄まじい暴れっぷりを見せ、かつ銀時達目掛けて襲い掛かって来た次第だった。
「ぎゃああああ! ゴリラがぁぁ! ゴリラが襲い掛かって来たアルゥゥゥゥ!」
「おいゴリラぁぁぁ! あれてめぇのペットなんだろ? だったら何とかしやがれゴラァ!」
「無理無理無理無理!! あれ俺の言う事聞かないから無理ぃぃぃ!」
「ざけんなよゴリラがぁ! ペットはちゃんと最期まで責任をもって世話しろやゴラァ!」
「ちょっとちょっとぉぉぉ! いきなり何なのよこれはぁぁあ! どうして見合いに来ただけなのにこうも巻き込まれなきゃならないのよぉぉぉ!」
必死に逃げ惑う銀時達を追いかけ回す二頭のゴリラ。それから逃げる際に思わず屋内へと逃げてしまい、結局先の展開に繋がるのだそうな。
つづく
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ