第91話 ペットは最期まで責任をもってお世話しましょう
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・」
信じられないとばかりに新八がお妙の方を見る。だが、お妙の表情は何処か艶やかにも見えた。
「新ちゃん・・・知らない間に大人になったのね」
「な、なに言ってるんですか姉上! 僕はまだーーー」
「だって・・・それじゃぁ貴方のそのそそり立ってる〇〇〇は一体何だって言うのぉ!!」
お妙の指さす先、それはちょうど新八の〇〇〇な場所だった。そして、其処には山のようにそそり立つそれがあった。
「んがぁっっ!! こ、これは・・・その・・・」
「見事じゃないか新八君。それだけ立派なものを持っているならば君はもう立派な侍だ。それに、其処に居る彼女も君の連れなんだろ?」
「へ? 私の事?!」
唐突に話題に加えられた事に驚き、思わず声が詰まってしまった少女にまともな返事など出来る筈がないのであり。
「ちょ、ちょっと待ってよ! 私は別に彼とは何の関係もーーー」
「ごめんなさいね。あの新ちゃんに貴方みたいな素敵な子が居たなんて気づかなかったなんて。これじゃお姉さん失格ね」
「だからぁ、私は別にそういう関係って訳じゃぁーーー」
「そうだわ、今度家にいらしてちょうだい。二人の門出にお赤飯炊くから。後卵焼きもね」
「姉上ぇぇ! 人の話聞いてますかぁ!? さっき彼女が違うって言ってるじゃないですか!?」
一向に少女の話を聞こうともしない暴走状態のお妙についに弟新八が声を挙げた。
「彼女じゃない・・・そんな! 既にあなた達はもうそれ以上の関係にまでなっちゃったと言うのぉ!?」
「「だから違うってぇ!」」
「負けたよ新八君。既に君は彼女を物にしてしまったようだな。これは僕も負けていられない」
「いや、其処は張り合わなくて良いから。ただのあなた達の勘違いですからねぇ!」
話にならないとはこの事だろう。この時新八はそう思えた。最早何を言っても話を聞く気配じゃないだろうし、逆に変に誤解をされそうに思えた。
「あの・・・何て言うか、すみません。こんな事に巻き込んじゃって」
「本当にね。今の私にはこんな事に使ってる時間はないんだけどね」
「ほ、本当にごめんなさい・・・この埋め合わせは何とかしますから」
「まぁ、埋め合わせだなんて。新ちゃんってば気が早いわねぇ」
やばい。これ以上此処で話をしていては余計な誤解を招きかねない。かと言って実の姉を此処に野放しにしてはいけない。
「とにかくですよ! 僕は姉上の結婚なんて反対ですからね! 幾ら相手が九兵衛さんでも僕は認めませんよ!」
「随分と嫌われたものだな。そんなに僕が君の義兄になるのが嫌かい?」
「あぁ、嫌だね! いきなり出てきて、いきなり姉上を自分の嫁にするだなんてそんなの認めら
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