13 武器を授けた本当の意味
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たんだよ!?」
大野は冬田の言っている事が理解できなかった。
「皆さん、下らない争いはお止めなさい」
フローレンスが告げる。
「だ、誰だブー!?」
「私はフローレンス、そしてこちらはイマヌエル。私達は異世界から来て平和維持の為に動いています」
「異世界だと!?」
大野は前に杉山やかよ子と共に異世界から来たというアレクサンドルとアンナの兄妹と対峙した時や石松と出会って草の石を貰った時を思い出した。
「君達、私が授けた武器を使う対照を間違えているよ。それからその武器を託した本当の意味を理解していない」
「え!?」
「今この世界はある人間達によって侵食され始めている。その人間達は自分達と同じ理想を持つ世界の者達と結託し、この世界、特に日本を再び戦争への道へ誘おうとしているのだよ。私は君達にそれを止め、この世界の平穏を取り戻す為にこれらの武器を託したのだよ。基地の取り合いの喧嘩の為ではない」
「う・・・」
山口達は自分らの行為を愚かしく感じた。
「貴方達にも忠告すべきですわね」
フローレンスは「次郎長」の面々にも諭さなければと思った。かよ子はブー太郎、まる子、大野を見て、そして杉山を見た。杉山は倒れていた。
「す、杉山君!!」
かよ子は杉山がこの抗争でまさか殺されてしまったのではないかと思って杉山の元へ駆け寄った。
「杉山君、嫌だ、死んじゃだめ!!」
かよ子は泣きながら杉山を起こそうとする。フローレンスが近づいた。
「大丈夫ですよ、山田かよ子ちゃん。杉山さとし君は眠っているだけです。今起こしてあげますわ」
フローレンスは杉山の顔に手を当てた。そして5秒程で杉山は何もなかったかのように起きた。かよ子はまた自分がおっちょこちょいをしてしまったと己を恥ずかしく思った。
「・・・ん?何があったんだ?」
「杉山君、今まで寝ちゃってたんだよ!秘密基地の取り合いで!」
「ああ、そうか・・・。って山田あ!?何でお前が基地の事知ってんだよ!?」
「う、ご、ごめん・・・」
かよ子は謝るしかできなかった。もう杉山から嫌われると思った。
「杉山さとし君」
「だ、誰だ!?」
「私はフローレンス。この世界の平和を維持する為に異世界から来た者です。山田かよ子ちゃんは貴方達に基地の取り合いの喧嘩を止める為に協力して貰っていたのですよ」
「秘密基地の事はフローレンスさんから聞いたんだよ。ごめんね、秘密を知っちゃって・・・」
「ああ、そうだったのか・・・」
「杉山さとし君、大野けんいち君、富田太郎君、そしてさくらももこちゃん。貴方達が持っていますのは森の石松から貰いました『力の石』ですわね?」
「あ、ああ、そうだ・・・」
大野が答えた。
「石松は貴方達にその石を授けました時、何とおっしゃいましたか?」
杉山は石
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