第31話
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が”紫の騎神”の”起動者”だとわかったのかしら?」
ラウラは真剣な表情で呟き、エマは信じられない表情で呟き、セリーヌは目を細めてヴァイス達に問いかけた。
「アルスターの民達が乗った護送用のバスを襲撃しようとした所をエステル達が阻んで、そのエステル達に敗北した後撤退する為に”紫の騎神”を呼び寄せて”精霊の道”を発動して撤退した為、奴が”紫の騎神”の”起動者”である事が実際に、”赤い星座”と”西風の旅団”を同時に相手にしたエステル達の証言から判明した。」
「ハアッ!?それじゃあエステル達が二大猟兵団の猟兵達に加えてあの”猟兵王”まで撃退したんですか!?」
「カシウス卿のご息女達…………噂以上の相当な使い手のようですな。」
「ハハ、エステル君の仲間の中には子爵閣下よりも遥かに上の使い手もいるからね。多分だけど、その”猟兵王”を撃退したのはエステル君の仲間の一人である”彼女”の活躍によるものだと思うよ。」
「…………確かに”彼女”――――――フェミリンス殿なら、二大猟兵団の団長だろうと容易に撃退できるだろうな。」
ヴァイスの話を聞いたサラは信じられない表情で声を上げ、驚きの表情で呟いたアルゼイド子爵の言葉に苦笑しながら指摘したオリヴァルト皇子の話を聞いたミュラーは静かな表情でフェミリンスを思い浮かべた。
「ねえ…………本当に団長だったの…………?」
「さて。俺は”猟兵王”と顔見知りではなかったから俺自身ではその者が”猟兵王”であると保証できないが、その場にいた”猟兵王”と顔見知りの人物――――――”特務支援課”の一員であるランドルフ・オルランドがその者の事を”猟兵王”であると断定した様子だったから、恐らく”猟兵王”本人だと思うぞ?」
「ランドルフ――――――”闘神の息子”が…………だったら、その人は間違いなく団長なんだろうね…………でも、何で団長が生きて…………ちゃんとお墓も作って団長の遺体も埋めたのに…………」
「フィーちゃん…………」
亡き養父が蘇っているという事実を知って複雑そうな表情を浮かべているフィーをエマは心配そうな表情で見つめた。
「ヴァイスハイト殿の説明に補足をさせて頂きますが…………正確に言えば、”猟兵王”は”生者”ではない為、”猟兵王が生きている訳ではありません。”」
「”猟兵王は生者ではない為、猟兵王が生きている訳ではない”とは一体どういう事だろうか?」
「!まさか…………その猟兵王は”不死者”なの!?」
「ええ、その通りですわ。」
リ・アネスの説明を聞いたガイウスが不思議そうな表情をしている中察しがついたセリーヌは目を細めてヴァイス達に訊ね、セリーヌの推測にマルギレッタが肯定した。
「”不死者”って一体何なの?」
「”不死者”とは何らかの要因で死体から蘇った人――――――つまり、”ゾンビ”です
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