第31話
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を希望しているミルディーヌ公女も含めれば9人か?ハッハッハッ、さすがは俺の未来の義理の息子だな!」
「ヴァイス様…………本人がいない所で、その件を彼らに教えるのはさすがにどうかと思われるのですが…………」
オリヴァルト皇子の確認の言葉に頷いた後リィンの現状を教えて暢気に笑っているヴァイスにリセルは呆れた表情で指摘し
「は、8人!?」
「えっと………元々リィン君と”そういう関係”になっている女性ってエリゼちゃんとエリスちゃん、セレーネちゃんにメサイア皇女殿下で、そこにアルフィン殿下を加えてもまだ3人もの女性がわたし達の知らない間にリィン君と”そういう関係”になったって事だよね…………?」
「クッ…………まさかトールズからいなくなってからの短期間で、ハーレム要員を倍に増やすなんて、さすがはリィン君。君のどんな状況でも女性を惹きつけるそのハーレム体質には恐れ入ったよ。」
「ひ、人が心配している間に3人も増やすなんて…………!エリゼさんやセレーネ達は何をしていたのよ…………!?」
「まあエリゼ達がいても、リィンのあの”タラシ”な性格はどうしようもないと思うけど。」
ヴァイスの口から出た驚愕の答えに仲間達がそれぞれ驚いている中エリオットは驚きの声を上げ、トワは困った表情を浮かべて考え込み、アンゼリカは悔しそうな表情した後リィンを思い浮かべて感心し、アリサは身体を震わせながら全身に威圧を纏って怒りの表情で呟き、アリサの言葉に対してフィーはジト目で答えた。
「フッ、古来より”英雄色を好む”という諺があるだろう?リィンに限らず”英雄”は多くの女性達を侍らせて当然なのだから、それ程驚く必要はあるまい。」
「…………そうなのか?」
「そんな訳ないだろうが。例えばドライケルス大帝もエレボニアの”大英雄”ではあるが、妃は一人しか取っていないという話だ。」
静かな笑みを浮かべたヴァイスの指摘にアリサ達がそれぞれ冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中不思議そうな表情をしているガイウスの疑問にユーシスが呆れた表情で否定した。
「さてと。緊迫した場を解す為の”雑談”はこのくらいにして、”本題”に入るか。――――――本来なら”敵国”であるお前達に教えてやる義理はないが、”影の国”でできた”友”に免じて”アルスター襲撃”関連で俺達が知る限りの情報を教えてやろう。――――――何が聞きたい?」
「そうだね…………それじゃあ、まずは何故”アルスター”の民達をクロスベルで匿ってくれている理由を教えてもらえないかい?」
ヴァイスの問いかけに対してオリヴァルト皇子は静かな表情で問い返した。
「フッ、何故も何も”アルスター”の民達を含めた”ラマール州”の民達は戦後、”クロスベルの民達になる事が決定している”のだから、俺達が未来のクロスベルの民達
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