第31話
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説明を聞いたエリオットは悲痛なそうな表情をし、ガイウスは複雑そうな表情で疑問を口にし
「さてな。それについてはゲオルグ達は何も答えなかったが、リィン達から後で聞いたがジークフリードの場合は猟兵王のようにかつての”クロウ・アームブラストとしての人格ではなかった”と言っていたから、ジークフリードに関してはクロウ・アームブラストの遺体を利用しただけの”別人”と思った方がいいかもしれんな。」
「そのジークフリードとやらがクロウの人格ではないという事は、まさか”黒の工房”がクロウを”不死者”とやらにする際に暗示等の何らかの手段でクロウの人格を変えたのか…………?」
「…………恐らくは。もしくは最悪の場合、クロウさんを”不死者”にした時点でクロウさんの人格は最初から存在しなかった事も考えられます…………実際にクロウさんは既に死んでしまったのですから、クロウさんの人格を含めた”魂”が冥府に向かった事も十分にありえますし…………」
「クロウ君の人格が…………それにジョルジュ君がどうして…………」
「……………………なるほどね。今までの話と”煌魔城”が消滅した後のジョルジュの行動を考えれば、ジョルジュの行動とそのジークフリードとやらの登場に繋がるね。」
ヴァイスの話を聞いて厳しい表情を浮かべて推測したユーシスの推測に対してエマは辛そうな表情で頷き、トワは悲しそうな表情で呟き、アンゼリカは重々しい様子を纏って呟いた。
「それは一体どういう事なのかしら?」
「……………………サラ教官は覚えていませんか?”クロウの葬式を手配したのは誰であった”のかを。」
サラの問いかけに対してアンゼリカは真剣な表情を浮かべて問い返した。
「ぁ…………」
「…………そういえばクロウの葬式を手配したのはジョルジュ先輩だったな…………」
「ん…………多分だけど、その時にクロウの遺体を偽物にすり替えたのかもね。」
「それに確か正規軍にオルディーネの保管の交渉や手配をしたのもジョルジュだったわね…………」
「それらの事実を考えるとジョルジュ先輩は最初から”黒の工房”の関係者だった疑惑が考えられますよね…………?」
アンゼリカの言葉を聞いたアリサは呆けた声を出し、ラウラとフィー、サラとマキアスはそれぞれ複雑そうな表情で呟いた。
「”黒の工房”と言えば…………先程ティーリアが内戦で貴族連合軍の”裏の協力者”と協力していた”黒の工房”の関係者のアルティナという少女がリィン達と共にいる話を聞いていますが…………何故敵である”黒の工房”の関係者である彼女がリィン達と共に?」
「アルティナはクロスベルでの迎撃戦の際に”パンダグリュエル”に乗船していてな。ルーファス・アルバレアがパンダグリュエルから離脱する際に護衛として同行して離脱用の飛行艇が保管されている格納庫へと向かった
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