第31話
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「ええ…………オリヴァルト殿下の祖国とヴァイス様達が建国した新たなる国が戦争状態に陥った状態での再会は私個人としては非常に残念です。」
苦笑した後懐かしそうな表情で声をかけたオリヴァルト皇子の言葉に対してリセルは複雑そうな表情で答え
「耳が痛いね…………それにしても、ヴァイス。エレボニアの社交界では男性貴族達の憧れの的であったあのユーディット嬢を射止めたにも関わらず、リセルさんを含めた4人もの麗しき女性とまで結婚するなんて、かつて”影の国”で出会った転生前の君の”影の国”からの帰還後の活躍の中にあった10人以上もの女性達を侍らした事を再現するつもりかい?」
「ん?その口ぶりだと勘違いしているようだが…………俺の妃はリセル達だけじゃないぞ?俺の妃は全員で17人いる。」
「えええええっ!?き、妃が17人!?」
「リィンすらも足元にも及ばないとんでもない女タラシだね。」
「フィ、フィーちゃん!リィンさんにもそうですが、ヴァイスハイト陛下にも失礼ですよ!?」
リセルの言葉に対して疲れた表情で溜息を吐いた後に問いかけたオリヴァルト皇子の問いかけに答えたヴァイスの答えに仲間達と共に驚いたエリオットは思わず驚きの声を上げ、ジト目で呟いたフィーにエマは慌てた様子で指摘した。
「一応これでも、”娼館”には通っていないだけ転生前の時よりは”まだマシ”な状況ではあるのですけどね…………」
「ア、アハハ…………転生前のヴァイス様は”当時の私達”を侍らしていてもなお、”娼館”に頻繁に通っていらしていましたものね。」
「ですが今後の政策でもクロスベルの領土内に”娼館”を建てる計画を率先して行っていますから、”娼館”が建てばまた以前のように、”娼館”に通われるのでしょうね…………」
「フッ、何を当然の事を。”娼館”は男のロマンが詰まっているのだからな!」
疲れた表情で頭を抱えたリセル、苦笑しながら答えたマルギレッタ、呆れた表情で溜息を吐いたリ・アネスの言葉に対して堂々と答えたヴァイスの答えにその場にいる多くの者達は再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「”娼館が男のロマン”って、これだから男は…………!」
「スケベ。」
「ちょっ、何でそこで僕達を睨むんだ!?」
「俺達が男だからと言って、男なら誰でも色に狂うと思う等、それはお前達”女”の偏見だ。」
我に返ったアリサとフィーはジト目でZ組の男性陣を睨み、睨まれたマキアスは慌て、ユーシスは呆れた表情で反論し
「クッ…………私は女でありながらも何故か不覚にもヴァイスハイト陛下の今の言葉が心に響いてしまったよ…………!」
「アンちゃんの場合はヴァイスハイト陛下と”同類”だから、心に響いたんだと思うよ…………」
真剣な表情で胸を押さえてのけぞったアンゼリカの様子にアリサ達が冷や汗をかいて脱力して
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